篮球比分直播7年度入学式 学長告辞
新入生の皆さん、新潟大学へのご入学、誠におめでとうございます。新潟大学を代表して心からお祝いを申し上げます。また、新入生の皆さんをこれまで支えてこられたご家族の皆様、関係者の皆様にもお慶びを申し上げます。
この度、新潟大学に入学を認められたのは、学士課程2,416名、大学院修士課程651名、大学院博士課程138名、大学院専門職学位課程21名、養護教諭特別別科48名、の総計3,274名です。
さて、新入生の皆さんの多くは、高校生活?受験生活を終えて、待ち望んだ大学生活を迎えることになると思います。親元を初めて離れて、一人暮らしをする方も多いことでしょう。期待と不安の中でどのような大学生活を思い描いているでしょうか?
新潟大学は10の学部と5つの研究科からなる総合大学で、あらゆる「知」が集まった拠点です。この「知の拠点」の中で、皆さんは自身を磨き、未来の社会に立ち向かう力を養うことになります。
これから皆さんは、新潟大学でたくさんの新しい出会いがあることでしょう。大学というところは、多様な人々が集う「学びの場」です。そして新潟大学には約12,000人の学生が集っています。したがって、大学生活は、その多様な人たちと出会い、感化し合い、そこでのコミュニケーションを通して成長していく貴重な時間でもあります。人との出会い以外にも、さまざまな物事との出会い、かけがえのない出会いがあると思います。こうしたさまざまな出会いを大切にして、豊かで実りある大学生活を送ってくださることを祈っています。
入学にあたり、新潟大学の理念についてお話しします。新潟大学の理念は「自律と創生」です。文字通り「自律」は自分自身で立てた規範に従って行動すること、「創生」は新たなものを作り出すことです。それは、他人の真似ではなく、「常に自分で自分の規範を立てる習慣」を持つことでもあります。新潟大学は、この「自律と創生」の理念のもとで皆さんに接しています。
社会は予測できない出来事や予測が難しい出来事に満ちています。COVID-19のパンデミック、すなわちコロナ禍は私たちの社会に大きな影響を与えました。さらに気候変動や天災の数々、ウクライナやパレスチナを巡る深刻な国際情勢と世界の構図の大きな変化も深刻さを増しています。このほか、現代社会は、克服しなければならない多様な課題に満ちており、たとえば格差拡大、貧困といった地球規模の課題にどう取り組むかが問われ、そのアクションが求められています。私たちは、こうした予測の難しい時代、課題に満ちた時代をどのように生きていけばよいのでしょうか?
私は、そのような中で、もしも未来を切り拓くことができるとすれば、それは「科学」であり「学問」であると思います。科学?学問には、未来を予測する精度を高め、私たちを豊かにする力があります。
コロナ禍により、デジタル技術による変革、すなわちデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速し、さまざまなデジタル化が進んでいます。さらに、最近では、生成系AIという、これまでの識別系AIとは異なる人工知能の技術も急速に発展を遂げ、社会の仕組みが大きく変わろうとしています。グローバル化も進んでいきます。その中で、皆さんは未来を切り拓いていくことになります。どうか新潟大学で学ぶことを通じて、そんな時代を生き抜く力を養ってもらいたいと思います。
そのために、新潟大学では学部学生の皆さんに対して、「メジャー?マイナー制」という特色ある教育プログラムを提供しています。これは、従来の専門分野に特化した教育体制ではなく、専門分野以外でも皆さんが興味?関心を持った分野を学べるようにしたもので、分野横断、文理融合の未来志向の教育体制です。ぜひ、こうした大学の特色を生かして、皆さんの知的好奇心の翼を最大限に広げてもらいたいと思います。
さらに、新潟大学は未来の社会を強く意識して、ほかの大学とは異なる分野横断、文理融合の大学院研究科を構築しようとしています。未来の社会は、大学院修士課程、博士課程を修了した人材を必要としています。そのために奨学金制度の充実や大学院生に特化したキャリア相談や就職支援も進めています。
最後に、新潟大学の将来ビジョンについてもお話しします。新潟大学は直近の未来である2030年に向けた将来ビジョンにおいて、「未来のライフ?イノベーションのフロントランナーとなる」ことをミッションに掲げています。ここでいう「ライフ?イノベーション」とは、単に「医療?健康?福祉分野」に留まらず、21世紀を生きる我々の「生命」、「人生」、「生き方」、「社会の在り方」、「環境との関わり」と、それらの土台となる「地球」や「自然」についての新たな価値と意味を生み出すための革新を指しています。すなわち、新潟大学が目指す「ライフ?イノベーション」は、「私たち人類を幸福にするための革新」のことです。このように、新潟大学は、未来の人間社会に資する研究と、未来の社会に活躍する人材の育成を目指しており、文部科学省の「地域中核?特色のある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択され地域中核研究大学として活躍の場を広げています。
皆さん、どうか、新潟大学の理念である「自律と創生」の精神を養いながら、新潟大学が目指す「ライフ?イノベーション」を共有し、自身や社会に対するアンテナを高くして学生生活を送ってください。皆さんの知的好奇心を最大限に広げて、新潟大学で多くを学んでください。そして、答えのない問題に挑戦する勇気と、それを克服する根気を大学生活の中で養ってもらいたいと思います。失敗を恐れないで、いろいろなことに挑戦してください。それが、きっと皆さんの将来の道を切り拓くことにつながるでしょう。
改めて、皆さん、ご入学誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。そして、皆さんの大学生活が実りあるものとなることを祈り、私の告辞とします。
篮球比分直播7年4月3日
新潟大学長 牛木辰男