本学学生が沼垂地域で企業調査を実施 ―フィールドでの学びの成果を万代高校で発表―
本学では、新潟市東地区公民館主催の「地域活動活性化支援事業」の一環として、新潟市立万代高校と連携して、高校生へのプレゼン、議論?意見交換によりお互いに学びを深める交流プロジェクトを実施しました。
このプロジェクトでは、まず5月に本学グローバル推進機構国際交流センターの蒙韞准教授が担当する授業科目「国際共修:留学生との協働学習を通した異文化理解A」および、経済科学部の張文婷講師が担当する「中小企業論演習」を受講する学生ら、総勢68名が、新潟市中央区沼垂地域にて、地域企業を対象とした実地調査およびインタビュー調査を実施しました。
この活動は、地域経済を担う中小企業の実態を理解するとともに、産官学連携による地域活性化の可能性を探ることを目的としたもので、両科目の学生が事前学習や現地調査、企業インタビュー、プレゼンテーション準備などを通じて主体的に取り組みました。調査対象となった主な企業は、新潟の老舗酒造会社や味噌醤油の製造販売業者、地域商店街の管理会社などで、学生たちは担当企業の方々から事業の歩みや地域との関わり、今後の課題などについて詳しく話を伺いながら、各自の研究テーマや視点に基づき、仮説を立てて検証を行い、その結果について考察を深めました。
そして、6月6日にはその成果として、新潟市内の万代高校にて開催された発表会にて、グループごとに調査結果を発表。高校1?2年生を中心に、250名以上の生徒や教職員を前にプレゼンテーションを行いました。各発表では、企業活動の特色を捉えた分析や、地域資源の活用によるブランディング戦略、若者視点からの地域貢献の可能性などが多角的に示され、高校生も真剣に耳を傾けていました。参加学生にとっては、フィールドで得たリアルな学びを言語化し、他者に伝える貴重な機会となり、地域社会への関心や課題意識をさらに深める契機となりました。なお、この模様は当日にNHK新潟放送局のニュース番組、7月4日にはNST新潟総合テレビの「篮球比分直播タッチ」でも紹介され、地域課題の解決に向けた産官学の連携活動に対する関心と期待の高さが広く伝えられました。
発表会終了後には、蒙韞准教授担当の国際共修クラスの留学生を中心とした一部の学生が高校の部活動にも参加し、生徒たちと日本文化交流を深めました。その中、日本文化を代表とした茶道やあずま袋づくりなど、各部の活動に実際に加わることで、国境?文化?学校?学年の枠を超えた活発なコミュニケーションが生まれ、国際文化交流と地域連携のもうひとつの形として好評を博しました。
今後も本学では、地域と連携した実践的な学びの機会を通じて、学生の視野を広げるとともに、地域社会との協働による価値創出を目指してまいります。
関連リンク

沼垂地域企業へのインタビューを行う学生たち

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万代高校での成果発表の様子

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万代高校の部活動に参加し交流を深める学生たち

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本件に関するお問合わせ先
経済科学部
講師 張文婷
Email zwt@econ.niigata-u.ac.jp