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理学部の柴田翔平助教が日本火山学会学生論文賞を受賞しました

2025年07月04日 金曜日 トピックス

本学理学部の柴田翔平助教が、日本火山学会学生論文賞を受賞しました。
同賞は、火山学に関する独創的で特に優れた論文を、投稿時点において学生として筆頭執筆した者に与えられる賞で、柴田助教が茨城大学在籍時に発表した論文が受賞対象となりました。

当該論文では、北海道?屈斜路(くっしゃろ)火山で4万年前に発生したカルデラ噴火の進化過程を明らかにしています。広域な野外調査を行い、多面的な分析と組み合わせ、大規模水蒸気プリニー式噴火を認定、噴火の推移モデルを復元しました。水蒸気プリニー式噴火は、発生頻度が低く観測記録のない噴火様式であるものの、規模や影響範囲が大きくなることが予想されます。
当該論文は、水蒸気プリニー式噴火の実態を地質記録から解明しただけでなく、カルデラ火山と水蒸気プリニー式噴火発生の関係性を議論していることからも、防災上も極めて重要な成果です。

受賞論文

【論文タイトル】「Evolution of a large scale phreatoplinian eruption: Constraints from the 40 ka caldera forming eruption of Kutcharovolcano, eastern Hokkaido, Japan」
【doi】10.1016/j.jvolgeores.2024.108125
【掲載誌】Journal of Volcanology and Geothermal Research,452巻,論文ID 108125.

柴田助教のコメント

学生時代から長年研究した火山で受賞できて嬉しいです。これを励みに新潟大学において、フィールド科学の研究?教育活動をさらに発展させていきたいと思います。

関連リンク

日本火山学会


左から、Conway Chris博士(産業技術総合研究所、受賞者の博士論文査読者)、柴田翔平助教(新潟大学、受賞者)、長谷川健教授(茨城大学、受賞者の当時の指導教官)

本件に関するお問い合わせ先

広報事務室
E-mail pr-office@adm.niigata-u.ac.jp

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