このページの本文へ移動
  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 持続血糖測定を活用したスマートフォンアプリにより糖尿病予備群の体重と血糖値を改善?2型糖尿病予防対策を省力化~

持続血糖測定を活用したスマートフォンアプリにより糖尿病予備群の体重と血糖値を改善?2型糖尿病予防対策を省力化~

2024年03月21日 木曜日 研究成果

本学大学院医歯学総合研究科血液?内分泌?代謝内科学研究室の北澤勝特任准教授、曽根博仁教授らの研究グループは、SOMPOひまわり生命保険株式会社、シンクヘルス株式会社と産学共同研究を行い、持続血糖測定(注1)を活用した新しい2型糖尿病予防のためのスマートフォンアプリを含むプログラムを開発しました。本アプリを使用した保健指導が、2型糖尿病予備群の方の血糖値や体重の改善に有効であることを明らかにしました。今後の2型糖尿病予防対策への活用が期待されます。
本研究成果は2024年3月15日に、国際専門誌?Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism(JCEM)」誌に掲載されました。

本研究成果のポイント

  • 持続測定血糖値と生活習慣との関係を記録でき、それに応じた個別化フィードバックメッセージ機能ならびに糖尿病専門医監修による糖尿病予防教育コンテンツを含む2型糖尿病予防のためのスマートフォンアプリを含むプログラムを開発しました。
  • 臨床試験において本スマートフォンアプリの3か月の使用により、約1kgの体重減少が見られ、正常血糖範囲(70?140mg/dl)内に入っている時間が1日33分増加しました。また、炭水化物摂取量も1日あたり18g減少しました。
【用語解説】

(注1)持続血糖測定
コイン大の血糖測定用センサーを腕などに貼り付けることにより、一日中血糖値を測定します。従来は測定時の一点しか分からなかった血糖値が、本機では食前後の変化なども含め、一日中連続して測定可能です。

研究内容の詳細

持続血糖測定を活用したスマートフォンアプリにより糖尿病予備群の体重と血糖値を改善?2型糖尿病予防対策を省力化~(PDF:0.7MB)

論文情報

【掲載誌】Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism(JCEM)
【論文タイトル】Lifestyle Intervention with Smartphone app and isCGM for People at High Risk of Type 2 Diabetes: Randomized Trial
【著者】Masaru Kitazawa, Yasunaga Takeda, Mariko Hatta, Chika Horikawa, Takaaki Sato, Taeko Osawa, Masahiro Ishizawa, Hiroshi Suzuki, Yasuhiro Matsubayashi, Kazuya Fujihara, Takaho Yamada, Hirohito Sone
【doi】10.1210/clinem/dgad639

本件に関するお問い合わせ先

広報事務室
E-mail pr-office@adm.niigata-u.ac.jp

他のニュースも読む