新たな歯周病重症化メカニズムを解明 - 歯周病治療法の開発につながる可能性 -
本学大学院医歯学総合研究科(歯学系)の日吉巧助教、土門久哲准教授、寺尾豊教授らの研究グループは、歯周病になった組織中で増加することが知られるタンパク質分解酵素が、歯周病の重症化を引き起こすメカニズムを明らかにしました。さらに、同タンパク質分解酵素を阻害する薬剤により、歯周病の重症化を抑制できることを突き止めました。本研究を基盤とし、新しい歯周病治療法の開発につながる可能性が考えられます。
本研究成果は、2022年5月17日、Scientific Reports誌に電子公開されました。
本研究成果のポイント
- 歯周病になると、歯周組織に大量の好中球(免疫細胞)が集まる。
- 次いで、好中球が持つタンパク質分解酵素であるエラスターゼが増加する。
- エラスターゼは、細胞同士を接着する分子を分解することで、歯周病を重症化させる。
- 歯周病マウスにエラスターゼを阻害する薬剤を用いることで、歯を支える骨が溶けるのを防ぐことに成功した。
- エラスターゼをターゲットとした、新たな歯周病治療につながる可能性が示唆された。
研究内容の詳細
新たな歯周病重症化メカニズムを解明 - 歯周病治療法の開発につながる可能性 -(PDF:1.0MB)
論文情報
【掲載誌】Scientific Reports
【論文タイトル】Neutrophil elastase aggravates periodontitis by disrupting gingival epithelial barrier via cleaving cell adhesion molecules
【著者】Takumi Hiyoshi, Hisanori Domon, Tomoki Maekawa, Hikaru Tamura, Toshihito Isono, Satoru Hirayama, Karin Sasagawa, Fumio Takizawa, Koichi Tabeta, Yutaka Terao
【doi】10.1038/s41598-022-12358-3
本件に関するお問い合わせ先
広報室
E-mail pr-office@adm.niigata-u.ac.jp
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