人文社会科学系の村山敏夫准教授と新潟県警との連携により、新潟県における可搬型オービスの有効性を確認しました
本学人文社会科学系の村山敏夫准教授は、新潟県警による自動取締り装置運用試験において合同調査を実施し、新潟県における可搬型オービスの有効性を示しました。
持ち運びが容易な速度自動取締り装置である可搬型オービスは、取締り時の人員効率化や狭い道幅でも設置可能な点など様々なメリットがあるといわれています。警視庁が全国で配備を進め、既に新潟県を除く全国46都道府県で導入されています。
このたび村山准教授と新潟県警との合同調査によって、可搬型オービスを設置した全5か所で約6~7割の車両が速度を遵守した結果が得られました。規制速度について、試験前は9.5%~26.7%であった順守率が、試験後には61.4%~76.7%と大きく改善しました。
さらに、新潟県は、回避行動をとる直前の走行速度「危険認知速度」が全国ワースト6位、致死率もワースト8位と高いことが地域全体での課題となっています。こうした課題についても、可搬型オービスを設置することで走行車両の平均速度が5.4km/h~8.9km/h減少する効果がみられました。村山准教授は運転者の運転特性の分析も行っており、これらの調査結果は新潟県の交通安全施策の検討に役立てられます。
本学では、今後も多様なステークホルダーと協働し、社会課題の解決を目指した様々な取組を展開していきます。
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