理学部の池内桃子准教授が2021年度JST創発的研究支援事業に採択されました
本学理学部の池内桃子准教授が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の2021年度創発的研究支援事業に採択されました(採択率11.2%、応募数2,314、採択数259)。
1. 創発的研究支援事業について
特定の課題や短期目標を設定せず、多様性と融合によって破壊的イノベーションにつながるシーズの創出を目指す「創発的研究」を推進するため、既存の枠組みにとらわれない自由で挑戦的?融合的な多様な研究を、研究者が研究に専念できる環境を確保しつつ長期的に支援する事業です。また、創発を促進するため、支援期間中は、異分野を含む多様な研究者同士が相互に触発し、切磋琢磨する「創発の場」を設けることで、破壊的イノベーションにつながるシーズの創出を目指すものです。
2. 研究プロジェクトの概要
研究課題名「植物の器官新生過程における細胞運命決定と自己組織化機構の解明」
植物は驚くべき再生能力を持っており、組織片を培養することで多能性幹細胞を新生し個体を再構築できます。人類は植物の再生能力を接ぎ木や組織培養などの場面で長年利用してきたにも関わらず、植物はなぜ細胞の分化状態を柔軟に変化させて幹細胞を新生できるのか、またどうやって幹細胞は新たな秩序を再構築できるのか、という大きな謎をいまだに解明できていません。 本研究では、再生の制御因子の機能解析と器官新生過程の多細胞動態解明を通して、器官再生メカニズムを多角的に解明することを目指します。本研究の成果は、組織培養技術の飛躍的な効率化につながることが大いに期待できます。
池内准教授 |
関連リンク
JST「2021年度創発的研究支援事業 新規採択課題および評価者について」
本件に関するお問い合わせ先
広報室
電話 025-262-7000