フレイル高齢者は1.9倍肺炎にかかりやすく、1.8倍重症化しやすい-約18万人の65歳以上の高齢者における疫学研究-
フレイルとは、加齢や病気による心身の衰えにより要介護になるリスクが高い状態をいいます。本学大学院医歯学総合研究科国際保健学分野の齋藤孔良助教、菖蒲川由郷特任教授の研究グループは、フレイルの65歳以上の高齢者では、フレイル無しの高齢者と比べて約1.9倍肺炎にかかりやすく、また、1.8倍肺炎が重症化しやすい(入院措置になりやすい)ことを明らかにしました。またフレイルの前段階にある高齢者でも、フレイル無しの高齢者と比べて1.3倍肺炎にかかりやすいことがわかりました。
本研究成果のポイント
- フレイル高齢者は、フレイル無しの高齢者と比較して約1.9倍肺炎にかかりやすく、1.8倍重症化しやすい。
- フレイルの前段階にある高齢者もフレイル無しの高齢者と比較して1.3倍肺炎にかかりやすい。
研究内容の詳細
フレイル高齢者は1.9倍肺炎にかかりやすく、1.8倍重症化しやすい-約18万人の65歳以上の高齢者における疫学研究-(PDF:382KB)
論文情報
【掲載誌】Scientific reports
【論文タイトル】Frailty is associated with susceptibility and severity of pneumonia in older adults (A JAGES multilevel cross-sectional study)
【著者】Kousuke Iwai-Saito, Yugo Shobugawa, Jun Aida, Katsunori Kondo
【doi】10.1038/s41598-021-86854-3
本件に関するお問い合わせ先
広報室
E-mail pr-office@adm.niigata-u.ac.jp