理学部の椎野勇太准教授が日本古生物学会論文賞を受賞しました
理学部の椎野勇太准教授が、日本古生物学会論文賞を受賞しました。
本論文賞は、『Paleontological Research誌』の23巻1号(2019年)から24巻4号(2020年)に掲載された論文を対象に、最も独創性の高い優秀な研究論文として授与されたものです。当該論文では、ガラスの殻を作る動物プランクトン放散虫の3D形態解析に挑戦し、形の特徴とその成長戦略から浮遊原理や生存戦略を明らかにしました。先端技術のX線マイクロCTを使い、機能性の評価とその進化学的な側面を統合的に考察した新規性が評価されました。
椎野准教授のコメント
個人的に(おそらく共著者全員とも)、放散虫のミクロな殻は美しい形だなと常々感じていました。受賞した論文は、そのような形態美に機能美の価値観を融合できたお気に入りの研究成果です。
受賞論文
「A morphological analysis of the flat-shaped spumellarian radiolarian Dictyocoryne: morpho-functional insights into planktonic mode of life」
https://doi.org/10.2517/2019PR020
掲載誌:Paleontological Research, 24巻, 2号, pp. 134–146, 2020年.
受賞者:椎野勇太(新潟大学)、栗原敏之(新潟大学)、一戸凌(東京大学)、岸本直子(摂南大学)、吉野隆(東洋大学)、松岡篤(新潟大学)
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