指定難病スティーブンス?ジョンソン症候群(SJS)/中毒性表皮壊死症(TEN)の新たな発症メカニズムを解明-好中球が発症に関わることを解明、今後の新規早期診断法?新規治療法開発の足がかりに-
本学大学院医歯学総合研究科皮膚科学分野の濱菜摘講師、阿部理一郎教授と山梨大学医学部附属病院皮膚科学講座の木下真直助教、小川陽一講師(責任著者)、川村龍吉教授らの研究グループは、スティーブンス?ジョンソン症候群(SJS)/中毒性表皮壊死症(TEN)(以下、SJS/TEN)の新規発症メカニズムを解明しました。SJS/TENは命に関わる重篤な薬剤アレルギーであり、死亡率は約30%と高率です。「好中球が発症に関わる」というこれまで全く想定されていなかった新規メカニズムが解明されたことで、今後の新規早期診断法、また新規治療法の開発が期待されます。 本研究成果は、2021年6月30日(米国東部時間)、アメリカ科学振興協会の発行する雑誌Science Translational Medicineに公開されました。
研究内容の詳細
指定難病スティーブンス?ジョンソン症候群(SJS)/中毒性表皮壊死症(TEN)の新たな発症メカニズムを解明(PDF:718KB)
論文情報
【掲載誌】Science Translational Medicine
【論文タイトル】Neutrophils initiate and exacerbate Stevens–Johnson syndrome and toxic epidermal necrolysis
【著者】Manao Kinoshita, Youichi Ogawa (corresponding author), Natsumi Hama, Inkin Ujiie, Akito Hasegawa, Saeko Nakajima, Takashi Nomura, Jun Adachi, Takuya Sato, Schuichi Koizumi, Shinji Shimada, Yasuyuki Fujita, Hayato Takahashi, Yoshiko Mizukawa, Takeshi Tomonaga, Keisuke Nagao, Riichiro Abe, Tatsuyoshi Kawamura
【doi】10.1126/scitranslmed.aax2398
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