超域学術院の新屋啓文助教が雪氷奨励賞を受賞しました
本学研究推進機構超域学術院の新屋啓文助教が日本雪氷学会北信越支部の「雪氷奨励賞」を受賞し、2021年6月5日(土)に開催された2021年度北信越支部大会において授賞式が行われました。
「雪氷奨励賞」は、雪氷学の研究に顕著な成果をあげ、今後の発展を推奨することが適当と考えられるものに授与されます。
受賞件名は「雪粒子の挙動に立脚した吹雪?雪崩?泥流の運動メカニズムの解明」です。
新屋助教は、激甚化しつつある自然災害の予測?軽減に向けて、時空間変動の激しい吹雪現象に対して乱流計算と粒子軌道計算を連成した新たな数値モデルの開発に成功し、雪崩の運動形態や内部構造を雪粒子の移動から再現する数値モデルの構築にも成功しました。
さらに、火山-雪氷複合災害として甚大な被害を及ぼす融雪型火山泥流に関する実験に着手し、雪粒子の存在が火山泥流の流動性に与える効果を実験的に明らかにしました。
このように雪粒子の挙動から雪氷現象を解き明かすという斬新な着眼点から得られた研究成果が高く評価されるとともに、現地観測が困難な火山泥流に関する研究の発展性が大いに期待されるという理由で、この度の受賞となりました。
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