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使われない筋肉の萎縮過程におけるオートファジーによるミトコンドリア分解の増加

2021年05月25日 火曜日 研究成果

本学大学院医歯学総合研究科機能制御学分野の山下俊一助教、井上敬一特任助教、神吉智丈教授、大正製薬株式会社Discovery研究所の久間昌尚研究員らの研究グループは、使われない骨格筋が萎縮していく過程でオートファジー(※1)によるミトコンドリア分解(以下、マイトファジー)が増加することを発見しました。本研究は、骨格筋が萎縮するメカニズムの一端を明らかにするもので、現在の超高齢社会において必要な“健康寿命の延伸”につながる重要な発見といえます。

本研究成果のポイント

  • マイトファジー活性を検出できる新たなマウスを開発
  • 骨格筋の萎縮過程では、マイトファジー活性は増加する
  • 骨格筋の萎縮過程では、マイトファジー関連遺伝子の発現も増加する

【用語解説】
(※1)オートファジー:
不要になったタンパク質や細胞小器官をオートファゴソームと呼ばれる二重膜で包み込み、リソソームと融合することで分解するシステム。その中でもミトコンドリアを選択的に取り込み分解するものをマイトファジーという。

研究内容の詳細

使われない筋肉の萎縮過程におけるオートファジーによるミトコンドリア分解の増加(PDF:1.4MB)

論文情報

【掲載誌】Journal of Cellular Physiology
【論文タイトル】Mitophagy reporter mouse analysis reveals increased mitophagy activity in disuse-induced muscle atrophy
【著者】Shun-Ichi Yamashita, Masanao Kyuuma, Keiichi Inoue, Yuki Hata, Ryu Kawada, Masaki Yamabi, Yasuyuki Fujii, Junko Sakagami, Tomoyuki Fukuda, Kentaro Furukawa, Satoshi Tsukamoto, Tomotake Kanki
【doi】10.1002/jcp.30404

本件に関するお問い合わせ先

広報室
E-mail pr-office@adm.niigata-u.ac.jp

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