工学部建築学プログラムの有波裕貴助教が2021年日本建築学会奨励賞を受賞しました
本学工学部建築学プログラムの有波裕貴助教が、2021年日本建築学会奨励賞を受賞しました。この賞は、近年中に発表された独創性?萌芽性?将来性のある建築に関する優れた論文等の業績に対して表彰するものです。表彰式は、2021年9月7日~10日に行われる2021年度日本建築学会大会(東海)で催される予定です。
本論文は、市街地を想定した戸建住宅モデルにおいて、様々な隣棟条件を対象に外部風を建物内に効率的に取り込むための方法について、コンピュータシミュレーションと模型実験により検討を行ったものです。気流の時間的な変化が比較的大きく、従来は評価が困難であった対象について挑戦し、系統的なモデルによって室内外の気流性状を明らかにしていること、新たな通風性能評価指標を提案し、緻密かつ丹念に検討していること、現実的な密集市街地を対象とし建築計画?設計資料に資する新たな知見を提供していることが高く評価され、このたびの受賞となりました。
受賞論文
Yuki Arinami, Shin-ichi Akabayashi, Yoshihide Tominaga, Jun Sakaguchi, “Performance evaluation of single-sided natural ventilation for generic building using large-eddy simulations: Effect of guide vanes and adjacent obstacles”, Building and Environment, Volume 154, May 2019, Pages 68-80
https://doi.org/10.1016/j.buildenv.2019.01.021
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