パーキンソン病の病原性蛋白質のユビキチン化と凝集体形成を抑制している蛋白質を同定
パーキンソン病は,黒質,線条体などのドーパミン神経細胞の変性と脱落を主体とする進行性の神経変性疾患です。α-シヌクレイン蛋白質はパーキンソン病の原因蛋白質です。α-シヌクレインのユビキチン化と凝集体形成が,パーキンソン病の発症に中心的な役割を果たしています。神経細胞が,炎症,酸化剤などのストレスに曝されると,α-シヌクレイン蛋白質はユビキチン化され,神経細胞に毒性を示します。パーキンソン病患者の神経細胞には,ユビキチン化α-シヌクレイン蛋白質が凝集体を形成しています。新潟大学大学院医歯学総合研究科ウイルス学分野のAnisimov Sergei大学院生,髙橋雅彦准教授,藤井雅寛教授らの研究グループは,α-シヌクレイン蛋白質のユビキチン化と凝集体形成を抑制する分子としてG3BP1蛋白質を同定しました。本研究は,G3BP1蛋白質がパーキンソン病の発症を抑制している可能性を示しました。また,G3BP1がパーキンソン病の治療薬の標的分子として有望であることを示しています。
本件に関するお問い合わせ先
広報室
電話 025-262-7000
他のニュースも読む
-
研究成果 2026年02月13日血液バイオマーカー”p-tau217″は脳内病理を高精度に検出し、アルツハイマー病の発症を予測する -臨床実装に向けた基盤を構築-
-
研究成果 2026年02月10日ひと剖検脳の三次元イメージングにより脳アミロイド血管症における血管アミロイド沈着の空間的分布を解明
-
研究成果 2026年02月10日ピロリ菌除菌前の便中抗原量から除菌中/後の皮疹リスクを予測できる可能性-皮膚科×消化器内科での安全なマネジメントに貢献-
-
研究成果 2026年02月10日慢性腎臓病患者における代謝性アシドーシスの評価?治療の実態を解明-慢性腎臓病患者包括的縦断データベース(J-CKD-DB-Ex)より-