人文学部の江畑冬生准教授が日本言語学会大会発表賞を受賞しました
このたび,人文学部の江畑冬生准教授が日本言語学会第157回大会において発表した「トゥバ語における疑問詞疑問接辞の否定文での用法:egophoricityからの説明」が,日本言語学会大会発表賞を受賞しました。
この賞は,日本言語学会大会の口頭発表またはポスター発表のうち,特に優れていると認められた発表に対して授与され,江畑准教授の発表は,「トゥバ語には疑問詞疑問文をはじめ反語文,譲歩節,相関構文などに現れる疑問詞疑問接辞があるが,「ない」を述語とする平叙文にも同接辞が現れることがある。その理由について,同系のサハ語の疑問詞疑問接辞とも対照して考察し,自己性(egophoricity)から統一的に説明可能だと主張した。扱うテーマに斬新さがあり,同種の研究を促す契機となり得る点が高く評価できる。自己性による分析の正当化などに課題もあるが,現象を分かりやすく丁寧に説明しており,質疑に対する返答からも豊富な言語データを発表者が有していることが窺われた」として評価されたものです。
2019年6月23日開催の日本言語学会第157回大会において授与式が行われ,表彰状と副賞が贈呈されました。
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日本言語学会大会発表賞
※左から2人目が江畑准教授(写真提供:日本言語学会) |
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