c-Jun N-terminal Kinaseによって制御される新規経路による軸索誘導を発見しました
c-Jun N-terminal Kinase(JNK)は幅広く保存されているタンパク質リン酸化酵素であり,遺伝子発現を制御する事によって多くの生命現象に関与している事が知られています。JNKは軸索誘導においても機能している事が知られていますが,その下流で機能する因子はほとんど解明されてきませんでした。
本学テニュアトラック脳病態解析分野の杉江淳助教,新田陽平研究員は,ショウジョウバエの三次嗅覚中枢であるキノコ体をモデルとして,軸索分岐制御因子として報告されているDISCO Interacting Protein 2(DIP2)がJNKの下流で軸索誘導を制御している事を明らかにしました。
また,このJNKによるDIP2の発現制御はAP1非依存的である事も明らかとなりました。
これらの結果は,JNKによる軸索誘導機構の一端が明らかにされただけでなく,DIP2が軸索分岐だけでなく様々な神経発生において役割を有している事を示しています。
本研究成果は,平成29年5月20日に専門誌Biochemical and Biophysical Research Communicationsに掲載されました。
掲載ページはこちら
他のニュースも読む
-
研究成果 2026年02月13日血液バイオマーカー”p-tau217″は脳内病理を高精度に検出し、アルツハイマー病の発症を予測する -臨床実装に向けた基盤を構築-
-
研究成果 2026年02月10日ひと剖検脳の三次元イメージングにより脳アミロイド血管症における血管アミロイド沈着の空間的分布を解明
-
研究成果 2026年02月10日ピロリ菌除菌前の便中抗原量から除菌中/後の皮疹リスクを予測できる可能性-皮膚科×消化器内科での安全なマネジメントに貢献-
-
研究成果 2026年02月10日慢性腎臓病患者における代謝性アシドーシスの評価?治療の実態を解明-慢性腎臓病患者包括的縦断データベース(J-CKD-DB-Ex)より-