ジストロフィン蛋白の欠損が中枢神経に影響を与えることを明らかにしました
デュシェンヌ型筋ジストロフィーは,ジストロフィンと呼ばれる筋肉の細胞の骨組みを作るタンパク質の欠損により引き起こされる,進行性の筋疾患です。
本学脳研究所統合脳機能研究センターの鈴木雄治准教授らの研究グループは,国立病院機構新潟病院との共同研究にて,ジストロフィン蛋白の欠損が中枢神経にも影響を与えることを明らかにしました。
この結果は,エクソン53スキップをはじめとした様々な治療方法の開発により,デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者の症状改善が望める現状において,筋肉のみならず脳機能に関するきめ細やかなケアの必要性を示唆しており,更なるQOL(生活の質)の改善につながることが期待されます。
本研究成果は,専門誌Muscle & Nerveに2017年4月号に掲載されました。
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