本学教員が所属する研究グループが113番元素の命名権を獲得しました
平成28年1月8日
本学の工藤久昭教授(理学部),後藤真一准教授(大学院自然科学研究科)が参加する理化学研究所仁科加速器研究センターの森田浩介グループディレ クターを中心とした研究グループが発見した「113番元素」を,国際機関が2015年12月30日(日本時間31日早朝),新元素であると認定しました。 これに伴い,同グループには,発見者として新元素の命名権が与えられます。欧米以外の研究者?グループに命名権が与えられるのは初めての快挙です。
核?放射化学を専門分野とする工藤教授は,理化学研究所が1980年代後半から始めた,超重元素合成の準備研究から携わり,2001年から本格的 な超重元素合成実験を開始しました。後藤准教授は,大学4年の1995年から工藤教授の下で研究を行っており,2001年に教員として採用されてからも工 藤教授と共同で主に核分裂や超重元素の気相化学に関する研究?実験を行っています。
同グループでは,元素の存在限界を見極めるため、各国が周期表の拡大を目指して,超重元素の探索研究を進めています。未知の核種の崩壊の解析は, 超重元素の構造の理解に貴重な知見をもたらします。今後は,未報告である119番以上の原子番号を持った新元素の探索に挑戦し,超重元素探索の研究分野を 牽引していきます。
【関連リンク】
理化学研究所 プレスリリース(研究成果)
理化学研究所 113番元素特設サイト
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