平成26年度文部科学省「国費外国人留学生の優先配置を行う特別プログラム」に採択されました
文部科学省が募集する「国費外国人留学生の優先配置を行う特別プログラム」に新潟大学が申請した「ロシア連邦極東地域における高度農業人材育成プログラム」が採択されました。
1. 「国費外国人留学生の優先配置を行う特別プログラム」とは
文部科学省は,実効的に優秀な留学生の獲得に取り組み,特色ある教育研究サービス等を提供するとともに,各大学にける受入れの方針と仕組みの構築によって,日本の留学生受入れの拡大と高等教育における国際競争力の強化を目指すことを目的としています。
2. プログラムの概要
「ロシア連邦極東地域における高度農業人材育成プログラム」
本プログラムは,農業分野における日本とロシアの緊密な連携関係に着想を得た教育プログラムであり,ロシア極東地域における課題解決に貢献する高度農業人材の育成を推進します。本プログラムの概要は以下の通りです。
- 本学は,日本海側の玄関口として東アジア地域とロシア連邦,特に極東地域を対象とした教育,研究推進を重視しており,これまでにも複数の交流を行ってきました。当該地域との交流は,学長の主導により全学的に推進されています。
- 平成25年度に本学と新潟市が共同で計4回にわたるロシア連邦極東地域沿岸地方の現地調査を行いました。本プログラムでは,当該調査から得た分野ニーズを精査しカリキュラムへ反映させ,ロシア連邦政府が急務とする高度農業人材育成と国際性?地域性を兼ね備えた日本人研究者を育成します。
- 本学と沿岸地方農業アカデミーとの交流実績(平成26年11月10日 協定締結),人材育成の実績から,同大学をロシア連邦側の拠点とした日露大学間のネットワークを有効に機能させ,プログラムを実現します。
3. 期待される効果
本プログラムの修了者は,ロシア沿岸地方を起点とするロシア連邦極東地域の発展と本プログラムの自立化に向けた優秀な留学生の確保に貢献するとともに,近年創設が計画されている「農業特区」と「経済特区」への日本企業の進出の展開を支援する者として,活躍が期待されています。
また,4回にわたる現地調査を通じて,沿岸地方政府も本学に高度農業人材の育成を強く求めており,本プログラムによりロシア連邦側の要請に応えるとともに,指導教員や日本人修了者との間で帰国後の協同研究を開始するなど研究交流の発展につながり,双方にメリットをもたらすことが可能となります。
4. ロシアとの歴史や交流
本学は,日本海側の玄関口として東アジア地域,特にロシア連邦極東地域との教育?研究推進を重視しており,同地域における本学の貢献は,学長の主導により全学的に推進しています。平成26年11月10日には,沿岸地方農業アカデミーとの大学間交流協定の締結を実現しました。
また,新潟市はロシア連邦極東地域の行政中心であるハバロフスク市との50年に渡る姉妹都市実績,沿岸地方の玄関口であるウラジオストク市との23年に渡る姉妹都市としての交流実績をもっています。
本プログラムでは,このようなこれまでの交流実績?歴史的背景のもとに,ロシア連邦政府が急務としている同地域の高度農業人育成を図ると共に,同様の状況にある他国での農業人材育成に貢献できる日本人専門家を育成することを目的としています。
平成25年度には大学院医歯学研究科が「日露感染症研究を基軸とした国際医療人材育成プログラム」に,平成26年度には大学の世界展開力強化事業「日露感染症研究を基軸とした国際医療人材育成プログラム」に採択され,本学の地域性と拠点性を鮮明に打ち出したロシア連邦との学術交流は益々の発展が期待されます。
中長期的に目指す姿
ウラジオストク市街地とルースキー島を結ぶ金角湾横断橋
本件に関するお問い合わせ先
総務部総務課広報室
電話 025-262-7000
FAX 025-262-6539