佐渡演習林60周年記念式典を開催しました
農学部附属フィールド科学教育研究センター佐渡ステーションの管理する「佐渡演習林」は,1955年(昭和30年)に佐渡島にある新潟県県有林の一部の譲渡を受けて設立して以来,本年で60周年を迎えました。これまでは農学部学生の実習施設として利用されてきましたが,平成24年に文部科学省の教育関係共同利用拠点に認定されて以来,全国の他大学や新潟大学の他学部,留学生の実習も行っています。
10月3日に佐渡島のあいぽーと佐渡において,60周年記念式典が開催されました。はじめに渡邉剛志農学部長から「演習林の設立の経緯やこれまでの取組」についての式辞,新潟大学を代表して高橋姿学長から挨拶があり,「今後の演習林の取組に対する期待」が述べられました。そして土生木茂雄文部科学省高等教育局視学官,佐々木稔新潟県佐渡地域振興局長,甲斐元也佐渡市長から祝辞がありました。また,これまでの演習林の運営に関して,田中信保氏と中山昇氏に感謝状贈呈が行われました。
続いて,記念シンポジウムとして「佐渡演習林の歴史と自然環境」(演習林教授 崎尾均),「教育関係共同利用拠点の取組」(演習林助教 阿部晴恵),「地域貢献?トキ野生復帰?エコツアー」(演習林准教授 本間航介),「佐渡演習林での思い出」(農学部教授 箕口秀夫),「佐渡演習林での学生生活と現在の私」(自然科学研究科後期課程?福島県只見町ブナセンター 中野陽介)の講演がありました。その後開催された祝賀会では,昔の演習林での思い出を語り合ったり,演習林の将来について議論したり有意義なひと時を送りました。他大学の演習林,元演習林教職員,卒業生,地域の関係者,臨海実験所,朱鷺自然再生学研究センター,報道関係者など約70名の参加者があり,今後の佐渡3施設の連携?発展に大きな弾みがつく式典となりました。
翌日は,晴天のもと,演習林において現地視察が行われ,スギ天然林や牛の放牧によってできた芝地を元演習林の教職員などの説明でまわり,有意義な意見交換を行いました。
学長の挨拶
渡邉剛志農学部長から感謝状の授与
演習林視察の様子
集合写真
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