農学部の佐藤努准教授が第16回酵素応用シンポジウム研究奨励賞を受賞しました
農学部の佐藤努准教授が、6月12日に開催された天野エンザイム(株)第16回酵素応用シンポジウムにおいて,研究奨励賞を受賞しました。 この賞は、産業界に影響を与える可能性の高い「酵素の応用研究」が対象となり、将来性のある研究者に授与されるものです。今回は、佐藤准教授が研究する「セスクアテルペン環化酵素を基軸とするテルペン創出?応用経路の拡充」が高い評価を受け、受賞の運びとなりました。
この研究は、生物有機化学的手法と分子生物学的手法によって、天然有機化合物の探索から生合成解析?生合成工学を行ったものです。化学分野で最も権威のある学術雑誌の一つであるアメリカ化学会誌3報の内容も含まれる最先端研究に加え、応用研究を展開しています。特に、特許申請に至っている龍涎香(マッコウクジラから取れる高級香料)主成分アンブレインの酵素合成に成功しており、今後は産業界と連携して香料や新薬が開発されることが期待されます。

表彰状を受け取る佐藤努准教授

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