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教育学部の村山敏夫准教授が日本体育学会第65回大会測定評価専門領域「優秀発表賞」を受賞しました

2015年03月27日 金曜日 研究成果

教育学部、の村山敏夫准教授が、「ロコモティブシンドローム予防に向けた筋収縮時間評価法の提案」により、日本体育学会第65回大会測定評価専門領域にて「優秀発表賞」を受賞し、2月28日に石川県しいのき迎賓館で授賞式が執り行われました。

【村山敏夫准教授よりコメント】
今日、高齢者への骨格筋に対するトレーニング効果は広く知られています。多くの医療機関や介護福祉施設の現場においても高齢者に対しての自重負荷運動やトレーニング機器を用いた運動プログラムなどが導入されており、その効果も多く報告されています。筋力増加やパワーアップを目的として筋に抵抗負荷をかける運動を総称してストレングストレーニングと呼びますが、一般的にストレングストレーニングの効果には筋原繊維の増加や骨格筋肥大があげられ、高齢者にも12週間のトレーニングによって20%以上の筋肥大を得ることが可能であることも報告されています。また、骨格筋の筋原繊維は収縮特性や組織化学的特性からfast glycolytic、slow oxidative、fast oxidative glycolyticの3タイプに大別され、運動種目によって関与する筋原繊維も異なっており、レジスタンストレーニングによっては優先的に速筋繊維の肥大がみられ、その後に遅筋繊維の肥大が生じると考えられています。ただ、筋繊維組成の違いでのレジスタンストレーニングによる筋肥大の寄与を断定するには議論が続きますが、遅筋繊維と比較すると速筋繊維が肥大する傾向にはあります。しかしながら、ロコモティブシンドローム予防には筋肥大だけでなく神経系の運動機能の維持も重要と考えており、それらを簡便に評価するシステムの開発と現場絵の応用が課題となっています。そこで、本研究は体力要素の敏捷性や瞬発力を簡便に測定し現場で瞬時に評価をフィードバックするための測定評価システムを開発することを目的としました。
今回の受賞は、更なる展開への励みとして受止め、今後は多くの方々と関わりながら現場で使えるシステム構築を目指していきたいです。

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学会会場を前に、研究室学生と村山敏夫准教授(前列中央)

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