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総合学術研究科 自然科学専攻 物質創成?基礎科学プログラム
物理学と数学と化学を基盤にしています。物質の起源と性質や自然の法則を探究する研究、新物質の創生やその応用技術を開発する研究、数や形やデータの法則を解明する研究をしています。そして。これらの研究に必要な専門知識や社会実装に求められる高度な知識に関する教育を行います。それにより、科学技術の課題に主体的に対応できる高度専門人材や研究教育者を育成するプログラムです。
紹介動画
概要と人材育成目標
物質創成?基礎科学プログラムは、「専門深化型」の学位プログラムです。伝統的で確立された学問分野を基盤としつつ、複数の分野を大括り化することで、専門の一層の深化と新たな発見を目指します。
取得できる学位:修士(理学)、修士(工学)、修士(学術)です。
プログラムが養成する人材像:科学技術上の課題に対して、自ら能動的に対処できる幅広い見識と独創性に富んだ人物を養成します。特に、物質の起源や自然法則?原理、人工物質の機能探究、社会?産業への実装を目指した新物質?新技術の開発、自然界?社会現象の背後にある数理科学の教育研究を通じて、高度な専門知識と学際的素養はもとより、課題発見?探究能力、そして普遍的で汎用性のある知識と技術を備えた専門職業人や研究教育者を目指します。
修了時にどのような資質?能力を身につけることを目標にしているかの詳細は、3つのポリシーにおけるディプロマ?ポリシーをご確認ください。
想定される入学者の主な出身学部:物理学、数学、化学、材料科学、化学システム工学など、理学系?工学系の学問分野を学んだ方々を想定しています。
入学者にどのような資質?能力を求めているかの詳細は、3つのポリシーにおけるアドミッション?ポリシーをご確認ください。
カリキュラムの特徴と修了後の進路
学べる?研究できる主な内容:物質の起源や自然法則?原理の解明、新物質の物理的性質?化学的機能や反応機構の探究、社会実装を目指した新素材?生産技術の開発、自然界や社会諸現象の高等数学に関わる研究ができます。以下の分野の科目群を履修できます。
- 物質宇宙基礎科学、数理科学、基礎化学、物質材料科学、素材創成化学
カリキュラムの詳細は、3つのポリシーにおけるカリキュラム?ポリシーをご確認ください。
想定される進路:修了後は、以下の分野で活躍することが期待されています。
- 博士後期課程への進学
- 製造業、エネルギー産業、情報産業などにおける研究開発職や技術系総合職
- 教育機関における教育職
- 国?地方公共団体における技術系総合職
プログラム担当教員による研究例紹介
物質創成?基礎科学プログラム担当教員による研究の一例を紹介します。
ある研究室では、物質に超音波を入射して結晶格子をわずかに歪ませ、その歪みが電子とどのように相互作用するかを調べる研究を行っています。超音波は格子と電子の相互作用を探るための有効な手段であり、磁性や超伝導半導体の電子状態の理解に役立ちます。通常、物質は冷却すると硬くなりますが、電子と格子が強く結合している場合には逆に低温で柔らかくなります。絶対零度に近い極低温では弾性定数が小さくなり、シリコンが柔らかくなります。これをソフト化と呼びます。これはシリコン結晶中にごくわずかに存在する電子空孔を直接観測した例であり、高品質な半導体材料を追求する上で重要な知見です。
本プログラムには多数の教員が所属しており、ここで紹介した以外にも多様な研究が展開されています。詳しくは各教員のホームページ等をご覧ください。
担当教員一覧についてはこちら。
3つのポリシー
3つのポリシーとは、ディプロマ?ポリシー(学位授与の方針)、カリキュラム?ポリシー(教育課程編成?実施の方針)、アドミッション?ポリシー(入学者受入れの方針)の3つを指します。本プログラムがどのような人材を育成したいのか、どのような教育を行うのか、どのような学生を受け入れるのかを示す方針です。
詳細はこちらをご覧ください。