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工学部の三つのポリシー(機械システム工学プログラム)

ディプロマ?ポリシー

人材育成目標(卒業生が身に付けるべき資質?能力)

グローバル化と複雑化を増す現代社会を背景に、本プログラムでは、機械工学に関連した幅広い分野の基礎知識の習得、最新のテクノロジーの学習、および人文社会系分野の学習によって、プログラム修了後、高い倫理観、豊かな創造力および柔軟な思考力を持って、社会に貢献し国際的にもグローバルに活躍できる技術者?研究者を育成することを目標とします。

本学に当該プログラムの修業年限以上在学し、所定の授業科目および124単位以上を修得したもので、下記のプログラムの到達目標に示された能力を有すると認められる者に、学士(工学)の学位を授与します。

プログラムの到達目標(目標としての学修成果)

知識?理解

  • 社会?自然に対する教養:様々な文化に触れ、人間と自然環境の相互関係及びこれに及ぼす科学技術の影響を多面的に考察できる。
  • 自然科学の基礎:機械および機械関連技術の基礎となる数学と自然科学を理解し応用できる。

当該分野固有の能力

  • 機械工学基礎理論:機械および機械関連分野に関する基礎理論と基礎技術を理解し、応用する能力ならびに必要とする専門的知識と技術を統合し、説明できる。
  • 製作?実験?設計:機械および機械関連分野に関する実験を計画、遂行し、データを解析、正しく考察し、その結果を報告できる。また、要求に合った機械設計を個人および共同で行うことができる。

汎用的能力

  • 表現?コミュニケーション:自らの考えを的確に記述、表現、発表し、他者との建設的、効率的な討議を行うコミュニケーションができ、また専門分野における英語による読み書きおよびコミュニケーションができる。
  • 技術者としての倫理:機械関連技術の社会、自然、人類に及ぼす影響、効果およびその責任について、人間として十分に判断できる。

態度?姿勢

  • 問題の発見と解決策の実行:自ら学習目標を立て、継続的かつ自主的に学習?演習することにより、機械システムに関する実験、実習、研究における問題点を自ら解決し、研究などを創造的に発展させることができる。
  • チームワーク:実験あるいは要求に合った機械設計を共同で行うことができる。

カリキュラム?ポリシー

到達目標に達するための教育課程

カリキュラム編成

本プログラムは4年制であり、授業科目は、教養科目、専門基礎科目(数学、物理など)、専門応用科目(本分野固有)に大別されます。科目は、必修、選択必修、選択に区分されます。これらの区分は、教育目標達成に対する寄与度などを考慮して決めています。1年次には工学部工学科力学分野で学び、2年次から本プログラムに配属されます。学年進行に伴い、基礎、発展、応用へとカリキュラムが順次展開される構成としています。

学修内容?方法と学修成果の評価方法

1年次のカリキュラムは主に、技術者としての倫理などを含む「社会?自然に対する教養」および「自然科学の基礎」を中心に学びます。また本学科の特徴として、一つの専門分野に閉じることなく工学全体を俯瞰させるための基礎教育を工学部共通教育として開設しています。さらに、力学分野(本プログラム)への導入科目も開設されています。
2年次のカリキュラムは主に、専門応用科目の中でも「機械工学基礎理論(4力学など)」および体験的な”ものづくり実習”を開設し、本専門分野固有の基礎教育を目指します。実習では、チームワークの能力も涵養します。
3年次カリキュラムでは主に、発展的機械工学の理論と応用科目、および製作?実験?設計に関する科目が開設されています。「製作?実験?設計」科目では、「問題の発見と解決策の実行」およびチームワークを主体とし、能動的学習が要求されます。
4年次カリキュラムでは主に、3年次までに修得した知識?能力を総合的に活用して、問題解決能力を高めるために、「卒業研修」と「卒業研究」を行います。卒業研究にあたっては、論文の提出と発表によって教育目標の達成を総合的に評価し、卒業生の質を担保します。

全学年を通して、主に実験?実習科目においては、レポート?プレゼンテーションなどによって「表現?コミュニケーション」能力の涵養を図っています。世界でグローバルに活躍できるエンジニアを育成するため、初年時の英語、初修外国語の他にも、4年次には専門分野に関する英文輪読および技術英会話を開設しています。

複数の到達目標に関連する総合的科目(卒業研修?卒業研究)の評価:卒業研修については、研究室における研究の中間発表などを通じて、研究の背景、目的および結果が社会に及ぼす影響についての理解度、計画能力、創造力、遂行能力、問題発見能力を総合的に評価します。卒業研究に関しては、上記を発展させ、卒業研究発表と卒業論文提出を課し、上記能力に加えて問題解決能力、発展能力、報告能力などを卒研チェックシートを用いて複数教員によって評価します。
ディプロマポリシーで設定された到達目標に関連する科目群の評価:設定されたカリキュラムマップとNBASを用いることによって、本プログラムの到達目標が達成されているかを、学年進行に伴って指導し間接評価します。

アドミッション?ポリシー

入学者に求める学力と入学者選抜方法

入学者に求める学力

狭い意味での学力(知識?理解)だけでなく、工学分野を学ぶ上で重要な、思考力や表現力、主体的に取り組む態度といった幅広い学力を高等学校等で修養し、工学における基礎および専門知識の習得を目指す強い勉学意欲と工学分野への高い関心をもつ学生の入学を期待します。
選抜方法ごとに、多様な学力をもつ学生を求めています。

「学力(知識?理解)」
?高等学校課程程度の幅広い教科における基礎学力
?工学分野の勉学に必要な知識と理解

「思考力?表現力」
?問題と対峙する柔軟な思考力と問題解決に向けた発想力
?周りとのコミュニケーションを支える理解力と豊かな表現力

「主体的に取り組む態度」
?主体的に問題や課題を探求する態度
?多様な人々と協働するなかで、問題や課題の解決に向けて、主体的に取り組む態度

「意欲?関心」
?工学における基礎および専門知識の習得を目指す強い勉学意欲
?工学分野への高い関心

選抜方法

一般選抜(前期日程)
  • 高等学校課程の幅広い教科における優れた基礎学力と工学分野の勉学に必要な知識と理解を深く備えた学生を選抜します。
  • 工学科全体で募集します。なお、多様な学生を受け入れるため、試験教科?科目の配点が異なる2つの選抜方法を設定し、そのいずれかによって選抜を行います。
  • 大学入学共通テストにおいては、6教科8科目の試験を課し、高等学校課程の幅広い教科における基礎学力をと工学分野の勉学に必要な知識と理解を評価します。
  • 個別学力検査においては、数学、理科、英語を課し、工学を学ぶうえで必要となる理解の深さを評価します。
  • これらと調査書の内容を総合して選抜します。
一般選抜(後期日程)
  • 高等学校課程の幅広い教科における優れた基礎学力と工学分野の勉学に必要な知識と理解を有し、加えて、思考力や表現力、主体性をもって協働する態度、そして、勉学意欲や工学分野への関心等において優れた面をもつ学生を選抜します。
  • 工学科全体で募集します。
  • 大学入学共通テストにおいては、6教科8科目の試験を課し、高等学校課程の幅広い教科における基礎学力と工学分野の勉学に必要な知識と理解を評価します。
  • 個別学力検査においては、面接を課し、思考力?表現力、主体性、勉学意欲、工学分野への関心等を多面的に評価して選抜します。
  • これらと調査書の内容を総合して選抜します。
総合型選抜
  • 工学分野の勉学に必要な基礎学力や理解力思考力を有し、柔軟な思考力や豊かな表現力を備え、主体性をもって活動する態度に秀でた学生を選抜します。
  • 学位プログラムごとに募集し、学位プログラムの工学分野に対する強い勉学意欲と高い関心をもつ学生を選抜します。
  • 出願書類(活動報告書に基づいた自己推薦書)においては、学位プログラムの工学分野に対する勉学意欲と関心、主体的な取り組み、思考力?表現力を評価します。
  • 基礎学力試験(筆記による数学の試験)においては工学分野の勉学に必要な理解力と数理的な思考力を評価します。
  • 小論文においては、思考力?表現力、学位プログラムの工学分野に対する関心を評価します。
  • 面接(自己推薦書の内容に基づいたプレゼンテーション)においては、思考力?表現力、主体性、学位プログラムにおける工学分野に対する勉学意欲や関心を評価します。
学校推薦型選抜Ⅰ
  • 高等学校課程の幅広い教科における基礎学力および工学分野の勉学に特に必要な知識と理解を有し、思考力?表現力?主体性に秀でた学生を選抜します。
  • 学位プログラムごとに募集し、学位プログラムの工学分野に対する強い勉学意欲と高い関心をもつ学生を選抜します。
  • 基礎学力試験(筆記による数学の試験)においては工学分野の勉学に特に必要な知識と理解を評価します。
  • 面接試験においては、学位プログラムの工学分野に対する勉学意欲?関心の他、思考力?表現力?主体性等を評価します。
  • 出願書類(調査書)においては、高等学校課程の幅広い教科における基礎学力を評価します。また、主体的に取り組む態度や勉学意欲等についても評価します。なお、出願書類(推薦書)は面接における参考資料として活用します。
学校推薦型選抜Ⅱ
  • 高等学校課程の幅広い教科における基礎学力および工学分野の勉学に必要な知識と理解を有し、思考力?表現力?主体性において優れた面をもつ学生を選抜します。
  • 学位プログラムごとに募集し、学位プログラムの工学分野に対する高い関心をもつ学生を選抜します。
  • 大学入学共通テストにおいては、各学位プログラムの指定した3教科3科目の試験を課し、学位プログラムの工学分野の勉学に必要な知識と理解を評価します。
  • 面接試験においては、学位プログラムの工学分野に対する勉学意欲?関心の他、思考力?表現力?主体性等を評価します。
  • 出願書類(調査書)においては、高等学校課程の幅広い教科における基礎学力を評価します。また、主体的に取り組む態度や勉学意欲等についても評価します。なお、出願書類(推薦書)は面接における参考資料として活用します。