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医学部保健学科の三つのポリシー(看護学プログラム)
ディプロマ?ポリシー
人材育成目標(卒業生が身に付けるべき資質?能力)
変化の大きい現代社会のなかで、人々が求める質の高い保健医療福祉サービスを提供するために、関係職種と適切に連携しながら看護専門職者として指導的役割を遂行し、常に探究心をもちつつ全人的な看護実践および課題解決が出来る人材を育成します。
保健学科看護学専攻に4年以上在学し(3年次編入生は2年以上)、所定の授業科目および124単位以上を修得のうえ、下記の能力を有すると認められる者に、学士(看護学)の学位を授与します。
プログラムの到達目標(目標としての学修成果)
知識?理解
- 人間の成長や発達、心理や行動、健康に関する基礎科学を理解している。
- 看護の基盤となる人体の構造や機能、病態、治療に係わる系統的知識を深めている。
- 保健医療福祉への活動の基盤となる健康科学、看護実践科学、関係法規や倫理的原則を理解している。
- 看護の探求のための研究方法や計画立案?実施評価にかかる一連の過程を理解している。
- 国際社会における経済や社会、自然ならびに文化や芸術に関する理解を深めている。
当該分野固有の能力
- 対象の権利を尊重した上で適切な看護実践ができる。
- 科学的根拠に基づく看護計画を立案し、その成果を評価できる。
- 医療安全に関する指針等に基づき、医薬品や医療機器が管理できる。
- 疾病予防や健康の維持増進の観点から対象(個人?家族?集団)に必要な保健指導ができる。
汎用的能力
- 自ら問題を見つけ、解決策を立案し、問題を解決することができる。
- チームの目標に沿って構成員の意見や行動を調整?整理し、リーダーシップを発揮することができる。
- 日本語や英語により、口頭または資料を用いて有効なコミュニケーションを行うことができる。
- 時間管理、優先順位づけを行い、定められた期限とルールを守り行動できる。
- 多文化間での活動に不可欠な異文化理解と、翻って自国の文化を客観的に洞察することができる。
- 統計スキルを用いて、情報を収集?加工し、新たな意味を見出すことができる。
態度?姿勢
- 対象者の権利を尊重し、個人情報を秘守する姿勢を備えている。
- 多職種と十分に意思疎通をはかり、連携する態度を備えている。
- 傾聴や対話を通して対象と共感的なコミュニケーションを行う態度を備えている。
- 課題に対して主体的、客観的、創造的に取り組む態度を備えている。
- 新しい知識や技術を学び看護を探求し続ける姿勢を備えている。
カリキュラム?ポリシー
到達目標に達するための教育課程
カリキュラム編成
看護学プログラムは4年制であり、学年毎に学習内容が分けられます。授業科目は必修科目と選択科目があります。構成は、教養教育に関する授業科目群として「教養」「語学」「学習法」、専門基礎科目群として「生命科学?健康?社会医学」、専門教育科目群として「基礎医学」「領域別看護学」「卒業研究」、そして実践型の学習科目群として「臨地実習」があり、4群8学習領域から構成されています。なお国家試験受験資格に係る看護師教育課程と保健師教育課程の科目は必修とし、助産師教育課程の履修は選択制としています。
学修内容?方法、学修成果の評価方法
第1学年は「主体的な学習姿勢および知性?教養?倫理観の滋養」を重視します。初年次教育では大学教育法として学習態度の転換をはかり、能動的に学ぶ姿勢を育成します。また一般教養科目を通じて、多様性、文化や価値を受容し、個人を尊重する態度を滋養します。さらに第1学年から、看護学の基礎領域の講義および基礎看護学実習Ⅰとして臨地実習を行い、看護専門職者としての自覚?学習意欲の向上を図ります。専門教育科目群はパフォーマンス評価を取り入れて学習成果を評価します。
第2学年は、「看護実践の基盤となる系統的知識の学習と医療人としての自覚の育成」を重視します。基礎医学系の講義と並行して領域別の看護学の講義や、看護学演習により、看護職者としての自覚を育成します。演習科目はグループ学習形式でアクティブラーニングを実施し、パフォーマンス評価を取り入れた学習成果を評価します。
第3学年は「臨地における看護アセスメント力の鍛錬と、知識?技術の統合」が中心となります。領域別演習により紙上事例に基づく看護アセスメント力を洗練させた上で、第2学期は病院や施設での臨地実習で知識と技術の統合を図り、より専門的な問題解決能力を育成します。臨地実習科目はパフォーマンス評価を取り入れて学習成果を評価します。
第4学年は、「看護の探究?研究的態度の育成と自己省察」が中心となります。看護研究を通じて課題探究力、研究計画立案、倫理的配慮を重点的に学び、探究心、看護の開発?開拓のための研究的態度の育成と、管理?教育的な思考を醸成します。さらに公衆衛生看護学実習、看護管理論などにより、広い視点からキャリア形成を見据えた自己省察の期間となります。これらはパフォーマンス評価を取り入れた評価とします。
看護学プログラムで最も重視する学習成果は、看護実践力の育成を通じて獲得した問題解決能力です。入学時期から卒業年次に向けて、専門性と統合力を高めるよう育成し、その学習成果をプログラムの教育目標に直結する重要科目による直接評価で卒業生の質を担保します。
アドミッション?ポリシー
入学者に求める学力と入学者選抜方法
入学者に求める学力
- 人々の健康を支えるという高い目的意識を持ち、看護の実践や研究に取り組む意欲を持つ人
- 人間性豊かで相手の立場を思いやることができ、協調性のある人
- 多様な人々、多様な社会の要請に応えて貢献していきたいと思う人
- 柔軟な発想と論理的思考力、表現力、判断力を備えている人
- 高等学校卒業レベルの幅広い基礎学力を身につけている人
選抜方法
一般選抜(前期日程)
- 大学レベルの学習に必要なバランスのとれた十分な基礎学力に加え、専門分野に関連する科目に対する高い意欲と適性を持つ人を選抜する。
- 大学入学共通テストでは6教科8科目の試験を課し、看護学を学ぶ上で必要な基礎学力を評価する。個別学力検査では外国語(英語)と国語を課し、読解力?論理的思考力?表現力等を評価する。
一般選抜(後期日程)
- 大学レベルの学習に必要なバランスのとれた十分な基礎学力に加え、看護学分野への幅広い興味と関心および看護職としての適性を持つ人を選抜する。
- 大学入学共通テストでは6教科8科目の試験を課し、看護学を学ぶ上で必要な基礎学力を評価する。個別学力検査では面接を実施し、専門分野に対する適性やコミュニケーション力等を評価する。
学校推薦型選抜
- 大学レベルの学習に必要なバランスのとれた十分な基礎学力に加え、看護学分野への幅広い興味と関心の高さおよび看護職としての適性を持つ人を選抜する。
- 大学入学共通テストは免除するが、調査書による高等学校等での成績を参考に、看護学を学ぶ上で必要な基礎学力を評価する。本学が実施する試験(小論文と面接)を課し、小論文では看護学を学ぶ上での論理的思考力や表現力を評価し、面接ではそれらに加え、専門分野に対する適性やコミュニケーション力等を評価する。
*上記以外に社会人特別選抜、帰国生徒特別選抜、私費外国人留学生特別選抜、第3年次編入学試験を実施している。