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理学部の三つのポリシー(化学プログラム)

ディプロマ?ポリシー

人材育成目標(卒業生が身に付けるべき資質?能力)

変化の激しい現代社会における企業、行政、学会などの様々な組織体では、適切な現状分析と状勢変化の予測を行ない、その発展に貢献できる人材が必要とされます。このため、本プログラムでは、近年の科学技術の急速な発展に伴う社会の要請に応えるため、化学とそれに関連した自然科学の諸分野で活躍できる人材、化学の基本的な知識を根底にした幅広い理解力と応用力を身に付けた人材、柔軟かつ独創性のある有用な人材を育成することをめざしています。

本学に当該プログラムの修業年限以上在学し、所定の授業科目及び124単位以上を修得した者で、人材育成目標に係る下記の能力を有すると認められる者に、学士(理学)の学位を授与します。

プログラムの到達目標(目標としての学修成果)

知識?理解

  • 化学に関する基本的な原理?法則?現象を理解している。
  • 無機化学、分析化学、物理化学、有機化学、生化学いずれかの専門分野の理解を深めている。
  • 自然科学の複数分野の基礎知識を理解している。
  • グローバル世界における経済、社会、文化について理解を深めている。

当該分野固有の能力

  • 化学における基本的実験?合成解析技術や基礎知識を活用して、物質の構造や性質を説明できる。
  • 無機化学、分析化学、物理化学、有機化学、生化学いずれかの分野の専門的技術と知識を活用して、化学現象の本質を解明できる。

汎用的能力

  • 化学の知識を用いて調査?分析し、課題や問題を整理?抽出し、解決策を提案できる。
  • 客観的?論理的思考に基づいて常識や定見に囚われず物事を判断することができる。
  • 理学の素養と専門的技能を基に、物事を正確に表現し、コミュニケーションを取ることができる。

態度?姿勢

  • 様々な見地の人々と積極的に意見交換を行い、協働で課題解決に取り組む態度を備えている。
  • 社会や自然界の多様な問題に対して、専門的見地から主体的に取り組む態度を備えている。
  • 科学的根拠に基づき、論理的に意思決定を行う態度を備えている。

カリキュラム?ポリシー

到達目標に達するための教育課程

カリキュラム編成

化学プログラムでは、4年間のカリキュラムを3期に分け編成しています。概ね1学年から2学年1学期までを第1期、2学年2学期から3学年までを第2期、最終学年の4学年を第3期、としています。授業科目は、「教養」、「自然系共通専門基礎」、「理学部共通教育」、「無機化学」、「分析化学」、「物理化学」、「有機化学」、「生化学」および「演習?実験」の9つの科目群に分けられます。以下に各期における学修内容と学修方法を示します。

学修内容?方法

第1期は、「主体的な学習への転換、および教養と自然科学全般の基礎知識の修得」を重視します。大学学習法(理学スタディ?スキルズ)とアクティブ?ラーニング科目により学習態度の転換を図ります。教養科目を通して、社会科学や新潟地域の産業など、幅広い知識を習得します。自然系専門基礎科目や理学部共通科目を通して、自然科学全般の基礎知識を学びます。さらに、基礎実習科目を通して、理学部で必要な技術や論理的な考え方の基礎を身に付けます。
第2期は、「化学全般の基礎的知識と技術の修得」が中心であり、無機化学、分析化学、物理化学、有機化学、生化学の基礎的講義や実験科目を配置しています。これらの科目を実施履修することにより、専門の理解を深め、学問的な説明能力と、技術の活用能力を深めます。
第3期は、「化学における特定の専門分野の知識と技術の修得と実践的能力の育成」を行います。無機化学、分析化学、物理化学、有機化学、生化学のいずれかの分野に所属し、少人数で演習と課題研究を実施します。主にセミナー形式で開かれる演習では、専門分野の知識や研究の最新情報を収集することで、研究遂行能力を身に付けます。また、個別指導を基本とする課題研究においては、各自が異なるテーマの研究に取り組むことで、研究手法および論理的な思考方法を学び、問題を解決するための実践的な能力を修得します。さらに研究成果を論文としてまとめ、口頭発表することにより、表現力やコミュニケーション能力も育成します。

学修成果の評価方法

各期終了時に学生へアンケートを行い、各期の学習目標の達成度を間接的に評価します。また、本プログラムで重要視する学習目標である「化学の知識を用いて調査?分析し、課題や問題を整理?抽出し、解決策を提案できる。」と「客観的?論理的思考に基づいて常識や定見に囚われず物事を判断することができる。」やそれに関連する諸能力の達成度は、第3期を通して行う課題研究において、ルーブリックを用いて直接評価を行います。

アドミッション?ポリシー

入学者に求める学力と入学者選抜方法

入学者に求める学力

  1. 理論、実験、あるいは野外観察の知識と方法の習得を通じて能動的な学習態度を身につけたい人
  2. 習得した知識と方法を実践することによってより高度な専門的課題や社会の諸問題に臨機応変に対応し解決できる能力を身につけたいと考える人
  3. 数学や理科に興味を持つとともに他分野への応用にも関心がある人
  4. 数理や自然の法則の探求に興味を持って取り組む人
  5. 理学の各専門分野に意欲的に取り組む人
  6. 様々な個性や多様な能力を生かして、自らを成長させ、社会に貢献したいと考えている人
  • 数学や理科の学習で得た知識に基づいた科学的な思考ができるとともに、主体的な学びの態度を身につけていることが望まれる。
  • 入学後の学修のため、数学は下記の科目の内容を履修していることが望まれる。また理科は、下記の科目のうち複数の科目およびその基礎科目の内容を履修していることが望まれる。
    数学:数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B、数学C
    理科:物理、化学、生物、地学

選抜方法

一般選抜(前期日程)
  • 高校卒業程度の基礎学力を身につけ、特に数学と理科について十分な基礎学力がある人を選抜する。
  • 大学入学共通テストでは、6教科8科目の幅広い基礎学力をはかる。
  • 個別学力検査では、多様な能力と意欲をもつ人を受け入れるため、検査項目とその評価の重点の異なる以下の3つの選抜方法を設定し、そのいずれかによって選抜を行う。
    →理数重点選抜:数学、理科、外国語の基礎学力、なかでも数学および理科の基礎学力に重点をおいて選抜する。
     数学
     理科(物理、化学、生物、地学から1科目)
     外国語
     →理科重点選抜:理科の広い分野の基礎学力と外国語の基礎学力をはかり、選抜する。
     物理、化学、生物、地学から2科目
     外国語
     →野外科学志向選抜:理科や数学の広い分野の基礎学力にくわえ、フィールドワークや野外を対象とする自然科学分野に対する意欲と適性を面接ではかり、選抜する。
     数学、物理、化学、生物、地学から2科目
     面接
一般選抜(後期日程)
  • 高校卒業程度の基礎学力を身につけ、大学での学習意欲の高い人を一括して選抜する。
  • 大学入学共通テストでは、6教科8科目の幅広い基礎学力をはかる。
  • 面接では、大学での学習意欲や適性、およびコミュニケーション能力をはかる。
学校推薦型選抜
  • 高校卒業程度の基礎学力を身につけ、特定の学位プログラムへの明確な志望動機があり、数学や理科に対する知的好奇心や探求心があるとともに学習意欲の高い人を学位プログラム単位で選抜する。なお、フィールド科学人材育成プログラムでは学校推薦型選抜は行わない。
  • 化学プログラムの志望者には、大学入学共通テストによって入学後の学修に必要な学力を、志望理由書によって化学に対する興味や関心と大学での学習意欲や適性を、書類審査によって高等学校卒業程度の基礎学力を、それぞれはかる。
総合型選抜
  • 高校卒業程度の基礎学力を身につけ、特に数学や理科に関するテーマで主体的な探求の学習成果をもつ人を一括で選抜する。
  • 大学入学共通テストでは、5教科7科目の幅広い基礎学力をはかる。
  • 本学が実施する試験では、数学や理科をテーマとするプレゼンテーション発表と口頭試問によって主体的な探求の学習成果をはかる。また同時に行う面接によって、各学位プログラムに対する興味や関心、大学での学習意欲や適性、およびコミュニケーション能力をはかる。