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自然科学研究科環境科学専攻地球科学コース(博士前期課程)の三つのポリシー
ディプロマ?ポリシー
人材育成目標(修了生が身に付けるべき資質?能力)
本学自然科学研究科博士前期課程の修業年限以上在学し、所定の授業科目を含む38単位以上を修得した者で、下記の能力を有すると認められる者に、修士(理学)又は修士(学術)の学位を授与します。
修了生は、地質学的課題に対し、自らの研究課題に即した分野の発展的知識や最新の研究トピックを吸収し、過去の研究事例を十分に理解した上で、自発的な計画性?実行力をもってあたり、総合的な視点に立った、新たな学術的的価値の創造につながる解を導く能力を修得します。
その能力は倫理観に裏付けられ、グローバルな場での発揮を指向するもので、国土の防災?開発、地下資源の探査、持続性社会の構築、学校?社会教育、観光など幅広い分野で社会に貢献できる人材を養成することを教育目標とします。
プログラムの到達目標(目標としての学修成果)
知識?理解
- 広範な問題解決のために、自然科学の多様な分野の基礎を修得している。
- 地質科学の先端のトピックを題材に、理学研究の方法論や発展可能性について理解している。
当該分野固有の能力
- 鉱物岩石?地層古生物?構造地質の各分野のうち、自らの研究課題に即した分野あるいは隣接する分野について、発展的知識を理解している。
- 自らの研究対象のマクロ的?ミクロ的特質について、野外地質調査に根ざした地質学的研究手法でデータ取得し、結果を適切にまとめることができる。
- 自らの研究課題に即し、地球の歴史的視点から岩圏や生物圏の性質?相互作用を解明することができる。
汎用的能力
- 課題を解決するための計画を立案し、複数の解決策や与えられた制約を考慮したうえで計画的?自主的に情報を取得し、総合的に解析することができる。
- 発展的知識や最新の研究トピックを吸収し、過去の事例を十分に理解し、自らの課題解決に生かすことができる。
- 収集した情報を整理?再構成して自ら表現できる。その上でチームで議論を深めて活かすことができる。
- 理学の素養と専門的技能を基に、物事を正確に表現し、グローバルな視点も含めたコミュニケーションを取ることができる。
態度?姿勢
- 課題解決の過程で、自発性?協調性を十分発揮するとともに、科学的?社会的な倫理観をもってあたることができる。
カリキュラム?ポリシー
到達目標に達するための教育課程
カリキュラム編成
博士前期課程では、野外地質調査に根ざした地質学の専門的知見を有するとともに、岩圏と生物圏それぞれの性質と相互作用を地球の歴史的視点から研究を行うための素養を備え、環境?資源など今後直面する諸問題に対処するような課題解決能力とコミュニケーション能力をもつ人材の養成を目的に対応したカリキュラムが編成されています。コースワークは大きく4つの要素から構成されます。
「科目群A」では、自然科学の多様な分野の基礎および地質科学の先端のトピックを題材に、理学研究の方法論や発展可能性について理解します。「科目群B」では、自らの研究課題に即した分野あるいは隣接する分野について、発展的知識を理解します。「科目群C」では、課題解決のための計画性?自発性を涵養し、情報収集から解決に至るプロセスを実践し、表現?発信する能力を身に付けます。「科目群D」では、グローバルな視点や社会的観点を含めた専門性の発揮について学修し理解します。
学修内容?方法
第1期もしくは第2期に「科目群A」に含まれる必修科目「自然科学総論」を修得することで研究のスタートラインに立ちます。また同じく「科目群A」の「先端科学技術総論」「Earth Science todayⅠ、Ⅱ」および他専攻科目の履修も推奨します。第1期?第2期を通じ、「科目群B」の各専門分野の発展的知識を身に付けます。また、「地球科学演習Ma」「地球科学特定研究Ma」の履修を通じて研究を進めます。さらに、「科目群C」の「学術発表演習M」や「科目群D」の科目の履修も推奨します。第2期の終わりまたは第3期のはじめに「中間発表M」にて研究の初期成果をまとめます。第3期?第4期はリサーチワークが中心となり、「地球科学演習Mb」「地球科学特定研究Mb」によって研究成果を取りまとめ修士論文を作成します。
学修成果の評価方法
「科目群A」「科目群B」および「科目群D」の学修成果は、科目における試験やレポートにおいて一定以上の成績を修めることで評価されます。「科目群C」の学修成果は、ゼミ形式での議論や発表会、あるいは修士論文と発表に基づき、統合的な課題解決とコミュニケーションの能力を、ルーブリックを通して評価します。
アドミッション?ポリシー
入学者に求める資質?能力と入学者選抜方法
入学者に求める資質?能力(求める学生像)
地質学分野において、倫理観に裏付けられ、グローバルな場での発揮を指向するもので、国土の防災?開発、地下資源の探査、持続性社会の構築、学校?社会教育、観光など幅広い分野で社会に貢献できる人材を養成するために、以下のような資質?能力を有する学生を求めます。
- 学部教育において地質学分野を専修した人
- 基本的な情報収集、解析および発信の能力を持つ人
- 地質科学にかかわる問題解決に積極的に関わっていこうとする学生?社会人
選抜方法
学士課程で学んだ知識をさらに深め自然科学を生かした専門的職業人を志し、十分な基礎的知識?能力、および高い勉学意欲を有する学生、または、学士課程で学んだ知識を基礎に、新たな知識を学びこれを有効に活用する手法を修得し、自然科学の分野での活躍を目標とする知的好奇心にあふれ強い意志をもつ学生?社会人を、以下の方法により選抜します。
一般選抜
本選抜では、「外国語(英語)」において、自然科学分野を学ぶ上で基礎となる英語力を評価する。
口頭試問では、卒業研究等の学術的背景、目的と意義、計画、成果の見込み、途中経過および博士前期(修士)課程での研究計画について口頭発表を行わせ、質疑を行って、地質学分野での研究に対する意欲について評価する。
なお一般選抜の第一次募集に限り、希望者の書類審査により成績優秀と認めた者について、上記2科目を免除の上「口述試験」を課して選抜の合格者と認める。
社会人特別選抜
本選抜では、口頭試問により、これまでの研究歴および博士前期(修士)課程での研究計画について口頭発表を行わせ、質疑を行って、地質学分野で活躍できる能力?意欲を評価する。
外国人留学生特別選抜
本選抜では、口頭試問により、これまでの研究歴および博士前期(修士)課程での研究計画について口頭発表を行わせ、質疑を行って、地質学分野で活躍できる能力?意欲を評価する。