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自然科学研究科環境科学専攻流域環境学コース(博士前期課程)の三つのポリシー
ディプロマ?ポリシー
人材育成目標(修了生が身に付けるべき資質?能力)
地域の自然環境と調和した農林業の発展に大きく貢献することを目的とし、持続的な森林管理と生態系保全、農村地域の持続的な地域社会づくり、食料生産基盤である農地インフラの整備、農業機械の利用技術及び農業生産過程のシステム化等に関する幅広い専門知識および技術の修得と実践を図ることにより、高度な科学的思考力と技術的応用力、さらには高い問題解決能力を備えた環境系人材を育成することを目標とします。もって、本プログラムを通して、修了生の主な進路先である国家および地方公務員、建設?環境コンサルタント、土地改良区?森林組合等団体等からも強く要望される、社会ニーズに応えた資質?能力を備えた人材育成を行います。本プログラムを通して培われる資質?能力は、本プログラム修了生が進路先として希望する、国家および地方公務員、建設?環境コンサルタント?アセスメント、土地改良区?森林組合等団体等からも強く要望されており、社会のニーズに応えた人材育成が図られています。
本学に本プログラムの修業年限以上在学し、所定の授業科目及び38単位以上を修得したうえで、下記の能力を有すると認められる者に、修士(農学)又は修士(学術)の学位を授与します。
プログラムの到達目標(目標としての学修成果)
知識?理解
-
- 自然?社会?人類に対する倫理的な判断能力を身に付けている
- 基礎理論?技術を理解し、応用する能力を身に付けている
当該分野固有の能力
- 生物多様性の観点から森林生態系の機能、構造を解明し、それらの知見を森林管理に応用できる
- 森林?林地及び水循環機能の相互作用を理解し、山地を主体とする自然環境の保全的管理技術に応用できる
- 再生可能な循環型資源である森林バイオマスの測定と利用、森林モニタリングを理解し、森林管理の技術的利用計画に応用できる
- 農村地域の生産環境、生活環境および自然環境を一体的に計画?管理し、持続的地域社会を形成するための技術を理解し、応用できる
- 農業機械の利用技術及び農業生産過程のシステム化やプロセス制御方法について理解し、応用できる
- 気候変動に伴う流域における水循環の変動、特に降雪、融雪およびその流出への影響を理解し、解明できる
- 温暖化に伴う生態系の変化を調査、解明し、将来予測を行い、その対策を検討できる
汎用的能力
- 課題を発見し、解決することができる
- 学会発表を含むコミュニケーション能力を身に付けている
態度?姿勢
- 定められた期間で調査?研究の成果を報告する姿勢を備えている
カリキュラム?ポリシー
到達目標に達するための教育課程
カリキュラム編成
博士前期課程では、持続的な森林管理と生態系保全、農村地域の持続的な地域社会づくり、食料生産基盤である農地インフラの整備、農業機械の利用技術及び農業生産過程のシステム化等に関する幅広い専門知識および技術を持ち、地域の自然環境と調和した農林業の発展に大きく貢献することができる、高度な科学的思考力と技術的応用力、さらには高い問題解決能力を備えた環境系人材を養成する目的に対応したカリキュラムが編成されています。
「科目群(A)(B)」では、環境科学に関する広い知識?理解力を育むとともに、博士後期課程進学や就職にむけての意識形成を図ります。
「科目群(B-1)~(B-7)」では、流域環境学に関わる高度な専門知識を修得します。
「科目群(C~E)」では、研究能?、課題解決能?、論?作成能?、コミュニケーション能?を修得します。
学修内容?方法
第1期(第1セメスター)では、自然科学総論、流域環境学、企業における生産?開発、プロジェクト研究?開発、教職実践学校インターンシップ等の課程共通科目および他専攻科目(A)を通して幅広い素養を修得することにより、環境科学に関する広い知識?理解力を育むとともに、博士後期課程進学や就職にむけての意識形成を図ります。専門科目(B-1~7)の修得を通じて「知のプロフェッショナル」としての基盤を育みます。また、環境科学セミナーⅡ(C~E)では、自身の研究分野の最新の知見を学び、環境科学特定研究Ⅱ(C~E)において研究のスタートラインに立ちます。
第2期(第2セメスター)では、科目群(A、B)、専門科目(B-1~7)の修得を通じて引き続き幅広い素養を身に付け、専門性を深めるとともに、「修?のためのインターンシップ(A、B)」を通じて社会的実践?を修得します。また、「環境科学特定研究Ⅱ(C~E)」では研究スキル、「環境科学総合演習Ⅱ(C~E)」では、発表スキルを修得し、期末の「研究発表演習Ⅱ(中間発表)(C~E)」においては、研究の初期成果をとりまとめて発表します。
第3期(第3、4セメスター)では、研究活動が中心となります。より高度な研究スキルを「環境科学特定演習Ⅱ(C~E)」により修得し、「研究発表演習Ⅱ(学外発表)(C~E)」により、学外発表を行い、コミュニケーション能力を高めます。第3期後半は「環境科学特定研究Ⅱ(C~E)」によって研究成果をとりまとめて修士論文を作成します。
学修成果の評価方法
科目群(A、B、B-1~7)の学修成果は、テストあるいはレポートにより評価します。また、科目群(C~E)の学修成果は、研究能?、課題解決能?、論?作成能?、コミュニケーション能?を研究指導委員会によって評価します。特に学修の集大成である修士論文については、主査および副査2名により査読を行うとともに、修士論文発表会で修士論文の内容を口頭で発表し、質疑応答を行うことにより最終試験を行います。主?副の指導教員による修論の審査および発表会における最終試験において、一定の基準を満たしたと判断されたときに、修士の学位を授与します。
アドミッション?ポリシー
入学者に求める資質?能力と入学者選抜方法
入学者に求める資質?能力(求める学生像)
流域環境学コースでは、山地から平野にいたる河川およびその流域を研究対象として、野生生物の多様性、森林科学、農業農村環境工学、農業機械システム学、災害科学に関する先端的?学際的で超域的な研究を行うことを目的とします。これにより、自然環境と人間社会との相互関係についての広い視野や専門知識、および農山村環境を持続的に管理する能力を持った技術者、公務員、教員などの人材の養成を行います。また、環境問題の特性から、従来の思考にとらわれない高い課題探求力と問題解決能力、倫理観をもって社会に貢献でき、外国人研究者との専門的知見において十分意志疎通のできる国際性豊かな人材を育成します。また、博士後期課程に進学して更なる研究能力を身に付け、先端基礎分野で活躍しようと専門学問分野に深い関心を持つ人材の育成も併せて行います。このような人材を育成するために、学部教育において本専攻に対応する学問分野を専修した学生に限定せず、広く人文?社会科学を専修した学生も含めて、以下のような資質?能力を有する学生を求めます。
- 学士課程卒業程度レベルの基礎学力を有している人
- 流域環境学分野に関連する高度な知識を有している人
- 基本的な情報収集、解析および発信の能力を有している人
- 多様な人々と共働して課題に取り組む上で、必要なコミュニケーション能力を有している人
- 専門学問分野に深い関心を持ち、環境にかかわる問題に積極的に関わっていこうとする意欲を有している人
選抜方法
①学士課程卒業レベルの基礎学力、②基礎学力や当該学問分野を学ぶ上で基礎となる知識、③基本的な情報収集、解析および発信の能力、④コミュニケーション能力、⑤専門分野に対する深い関心や環境問題に関わろうとする明確な意欲のある者を下記の方法により選抜します。
一般選抜
本選抜では、①学士課程卒業レベルの基礎学力や②当該学問分野を学ぶ上で基礎となる知識に関する理解度を、英語、専門科目の筆記試験によって評価する。また、③基本的な情報収集、解析および発信の能力を筆記試験および口述試験により評価する。④コミュニケーション能力、専門分野に対する関心や環境問題に関わろうとする明確な意欲を口述試験および面接において、修士課程での研究計画や将来の進路を問うことにより評価する。
社会人特別選抜
本選抜では、①学士課程卒業レベルの基礎学力や②当該学問分野を学ぶ上で基礎となる知識に関する理解度を、小論文によって評価する。④新しい知識を学び専門的職業人としてのキャリアアップや自然科学?技術の新たな分野に進む勉学意欲と自主努力を行う明確な意思を有しているかを、面接において修士課程での研究計画を問うことにより評価する。
外国人留学生特別選抜
本選抜では、①②入学希望コースでの学習に支障ない基礎学力(当該コースに対応する学部卒業以上の資格あるいはこれと同等以上の学力)、③基本的な情報収集、解析および発信の能力を有しているかを、専門の筆記試験によって評価する。また、④日本語あるいは英語による必要最小限のコミュニケーションの能力、⑤専門分野に対する深い関心や環境問題に関わろうとする明確な意欲を有するかを、面接?口頭試問によって評価する。