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自然科学研究科環境科学専攻流域環境学コース(博士後期課程)の三つのポリシー

ディプロマ?ポリシー

人材育成目標(修了生が身に付けるべき資質?能力)

地域の自然環境と調和した農林業の発展に大きく貢献することを目的とし、持続的な森林管理と生態系保全、農村地域の持続的な地域社会づくり、食料生産基盤である農地インフラの整備、農業機械の利用技術及び農業生産過程のシステム化等に関する先端的な研究を実践することにより、科学的思考力と技術的応用力、さらには課題探求力と問題解決能力を備えた、国際的に活躍できる環境系人材を育成することを目標とします。もって、本プログラムを通して、修了生の主な進路先である国家および地方公務員、建設?環境コンサルタント、土地改良区?森林組合等団体等からも強く要望される、社会ニーズに応えた資質?能力を備えた人材育成を行います。

本学に本プログラムの修業年限以上在学し、所定の授業科目及び19単位以上を修得したうえで、下記の能力を有すると認められる者に、博士(農学)又は博士(学術)の学位を授与します。

プログラムの到達目標(目標としての学修成果)

知識?理解

  • 自然?社会?人類に対する広い視野をもち、責任を自覚することができる

当該分野固有の能力

  • 問題を発見し解決することができる

汎用的能力

  • コミュニケーション能力を備えている

態度?姿勢

  • 国際会議等における発表能力を備えている
  • 学術雑誌への論文執筆能力を備えている

カリキュラム?ポリシー

到達目標に達するための教育課程

カリキュラム編成

博士後期課程では、持続的な森林管理と生態系保全、農村地域の持続的な地域社会づくり、食料生産基盤である農地インフラの整備、農業機械の利用技術及び農業生産過程のシステム化等に関する高度な専門知識および技術を持ち、地域の自然環境と調和した農林業の発展に大きく貢献することができる、高度な科学的思考力と技術的応用力、さらには課題探求力と問題解決能力を備えた国際的に活躍できる高度な環境系人材を養成する目的に対応したカリキュラムが編成されています。
「科目群(A)」では、環境科学に関する広い知識?理解力を育むとともに、博士後期課程進学や就職にむけての意識形成を図ります。
「科目群(B)」では、流域環境学に関わる高度な専門知識を修得するとともに、研究能力を養います。
「科目群(C~E)」では、課題解決能力、論?作成能力、コミュニケーション能力を修得します。

学修内容?方法

第1期(第1セメスター)では、博士のためのインターンシップ(A)、環境科学特別講義(A)等の課程共通科目および他専攻科目(A)を通して幅広い素養を修得します。また、専門科目(B)を通じて、流域環境学に関わる高度な専門知識を修得し「知のプロフェッショナル」としての基盤を育みます。

第2期(第2セメスター)では、ひきつづき専門科目(B)を通じて、流域環境学に関わる高度な専門知識を修得するとともに、環境科学演習Ⅱ(B)の履修を通して、流域環境学分野の課題を探求する力を醸成します。さらに、ISI誌投稿特別演習(E)および海外研究プロジェクト特別演習(C、D)を通じて、国際的なコミュニケーション能力や得られた成果を英語で取りまとめる発表能力を養います。期末の環境科学演習Ⅱ(中間発表)においては、研究の初期成果をとりまとめて発表します。

第3期(第3、4セメスター)では、研究活動が中心となります。より高度な研究スキルおよび課題解決をはかる力を環境科学特定研究(B)を通して醸成し、研究成果をとりまとめて学術論文を執筆?投稿すると共に博士論文を作成します。

学修成果の評価方法

科目群(A、B)の学修成果は、専門科目(必修科目および選択必修科目)に関する試験あるいはレポートにより評価します。また、科目群(B)の環境科学特定研究および科目群(C~E)の学修成果は、研究能力、課題解決能力、論文作成能力、コミュニケーション能力を研究指導委員会によって評価します。博士論文の審査については、主査および副査2名以上による査読により行い、研究成果の質を確保します。加えて、博士論文公開発表会を実施することにより、研究内容の紹介とそれに関わる質疑応答を通して、高度なコミュニケーション能力を有しているかを審査し、修了生の質を担保します。

アドミッション?ポリシー

入学者に求める資質?能力と入学者選抜方法

入学者に求める資質?能力(求める学生像)

流域環境学コースでは、山地から平野にいたる河川およびその流域を研究対象として、野生生物の多様性、森林科学、農業農村環境工学、農業機械システム学、災害科学に関する先端的?学際的で超域的な研究を行うことを目的とします。これにより、自然環境と人間社会との相互関係についての広い視野や専門知識、および農山村環境を持続的に管理する能力を持った技術者、公務員、教員などの人材の養成を行います。また、環境問題の特性から、従来の思考にとらわれない高い課題探求力と問題解決能力、倫理観をもって社会に貢献でき、外国人研究者との専門的知見において十分意志疎通のできる国際性豊かな人材を育成します。このような人材を育成するために、学内外を問わず、以下のような資質?能力を有する学生を求めます。

  1. 博士前期(修士)課程修了程度レベルの専門知識と探究能力を有している人
  2. 自然科学の分野での活躍を目標とする知的好奇心を有している人
  3. 十分な情報収集、解析および発信の能力を有している人
  4. 専門的職業人を目指す高い勉学意欲を有している人
  5. 多様な人々と共働して課題に取り組む上で、必要なコミュニケーション能力を有している人

選抜方法

①博士前期(修士)課程修了程度レベルの学力や探求能力、②自然科学の分野での活躍を目標とする知的好奇心、③十分な情報収集、解析および発信の能力、④専門的職業人を目指す高い勉学意欲、⑤コミュニケーション能力を有している者を下記の方法により選抜します。

一般選抜

本選抜では、①博士前期課程修了レベルの学力や探究能力、②自然科学の分野での活躍を目標とする知的好奇心、③十分な情報収集?解析?発信能力、④専門的職業人を目指す高い勉学意欲、⑤コミュニケーション能力について、面接?口頭試問によって評価します。

社会人特別選抜

本選抜では、①博士前期課程で学んだ知識、④新しい知識を学び専門的職業人としてのキャリアアップや②自然科学?技術の新たな分野に進む勉学意欲と自主努力を行う意思について、面接?口頭試問によって評価します。

外国人留学生特別選抜

本選抜では、①入学希望コースでの学修に支障ない基礎学力(当該コースに対応する博士前期(修士)課程修了以上の資格あるいはこれと同等以上の学力)、②自然科学の分野での活躍を目標とする知的好奇心、③十分な情報収集?解析?発信能力、⑤日本語あるいは英語による必要最小限のコミュニケーションの能力について、面接?口頭試問によって評価します。