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自然科学研究科数理物質科学専攻数理科学コース(博士後期課程)の三つのポリシー
ディプロマ?ポリシー
人材育成目標(修了生が身に付けるべき資質?能力)
物質の性質や反応の機構解明と新素材の探求、数理科学的な各種現象の数学や物理、化学上の諸課題について、自ら能動的に対処できる深い専門知識と技術、幅広い見識を備え、独創性に富んだ研究能力を修得します。
専門分野の修得を前提に、数理科学分野に関する先端的な教育研究を通じて、関連分野の知見や視点を加えた総合的?学際的な分析能力を修得させ、次に掲げる能力を備えた人材を養成することを教育目標とします。
本学に当プログラムの修業年限以上在学し、所定の授業科目及び19単位以上を修得した者で、人材育成目標に係る下記能力を有すると認められた者に、博士(理学)又は博士(学術)の学位を授与します。
(1)自然?社会?人類に対する広い視野をもち、責任を自覚する能力
(2)課題設定能力と課題解決能力
(3)コミュニケーション能力
(4)国際会議等における発表能力
(5)学術雑誌への論文執筆能力
プログラムの到達目標(目標としての学修成果)
知識?理解
1.数理科学の分野に関する、研究者として必要な知識を有する。
2.現代社会における数学及び数学的思考能力の必要性について高く理解し、研究につなげることができる。
3.自然科学の複数分野の最先端の研究成果を理解している。
4.グローバル世界における経済、社会、文化についての理解を深め、自身の研究に生かすことができる。
当該分野固有の能力
5.数理科学の分野のうち、解析学、代数学、幾何学、応用数学のいずれかの分野に関する研究能力を身に付けている。
6.数理科学の分野のうち、解析学、代数学、幾何学、応用数学のいずれかの分野に関する、査読付き学術雑誌に掲載できる研究成果を有する。
7.各学生の研究分野の研究成果の価値を評価することができる。
汎用的能力
8.情報数理科学に現れる数理的構造や複雑な自然現象および社会現象等を数学的対象として捉えることにより、数学および情報数理の立場からこれらの現象やその構造を解明できる。
9.自然?社会?人類に対する広い視野を持ち、責任を自覚する能力を持つ。
10.英語で研究論文の執筆と研究発表を行うことができる。
態度?姿勢
11.現代社会における課題を発見し、解決する能力を有する。
12.学会発表を含む数理科学分野の研究者として必要なコミュニケーション能力を有する。
13.数理科学分野の研究成果を定められた期間でまとめて報告することができる。
カリキュラム?ポリシー
到達目標に達するための教育課程
カリキュラム編成
博士後期課程では、数理科学分野の研究者、教育産業やIT産業を含むあらゆる産業界での研究開発を含めた業務において指導的役割を果たすことができるために必要である、数理科学分野の最先端の内容に関する知識と研究能力を有し、更に自然科学等の分野で今後直面する諸問題に対処するための課題解決能力とコミュニケーション能力を有する人材の養成に対応したカリキュラムが編成されています。
「科目群A」では、他コースおよび他専攻で開講される科目を学び、専門分野以外の分野の先端的課題と課題解決の方法を修得します。
「科目群B」は本プログラムの中核的な科目であり、各学生の専門分野(解析学、代数学、幾何学、応用数学のいずれか)に関する最先端の研究に関する学術書や学術論文の学修と研究を少人数のゼミ形式で学び、数理科学分野の研究者として十分な知識と研究能力、及びコミュニケーション能力を修得します。
更に、中間発表と学会での発表を通して、コミュニケーション能力と定められた期間に研究成果をまとめる能力を修得します。
「科目群C」では、数学、応用数学に関する話題を講義形式で学び、数理科学分野の様々な分野の最先端の分野の知識と課題解決の方法を修得します。
学修内容?方法
1年次(第1期?2期)において、必修科目「数理物質科学特定研究I」と「数理科学コース演習」において、学術雑誌に発表可能なレベルの研究成果を挙げるための基礎を修得し、専門分野の研究を開始します。複数の専門分野の最先端の研究成果と課題解決能力を修得するため、科目群A、Cの科目を履修し、更に、必要に応じて科目群Bの「数理科学セミナーI」、「外国語論文解説?討論I」を履修し各学生の専門分野に関する最先端の研究成果をゼミ形式で学びます。
2年次(第3期?4期)において、必修科目「数理物質科学特定研究II」で学位論文の主要結果となる結果を挙げるための研究を行います。
更に、必要に応じて科目群Bの「数理科学セミナーII」、「外国語論文解説?討論II」を履修し各学生の専門分野に関する最先端の研究成果と学術論文をゼミ形式で学びます。
また、第3期の最後に必修科目「中間発表」で第3期までの研究遂行状況を発表し、コミュニケーション能力と研究成果を定められた期間内にまとめる能力を修得します。
3年次(第5期?6期)は「数理物質科学特定研究III」でのリサーチワークと学位論文作成が中心です。
必要に応じて科目群Bの「数理科学セミナーIII」で各学生の研究に関する討論を行い、「外国語論文解説?討論III」で最新の研究成果をゼミ形式で学びます。
更に、「研究発表演習?発表」の履修を推奨し、そこで学会等での発表のための準備と発表の内容を評価します。
最後に、これまでの学修活動の集大成として博士論文(学位論文)を作成し、学位論文発表会で発表します。学位論文と学位論文発表会での発表内容は外部の研究者を含む、複数の研究者によりチェックされます。
学修成果の評価方法
科目群A、Cの学修成果は、科目における課題、レポート、試験により一定以上の成績を修めることで評価されます。科目群Bの学修成果は、ゼミナール中の様子から学修内容と研究成果の質と発表?議論する能力を評価します。尚、中間発表と研究発表演習?発表では学生が得た研究成果を本コースの複数の教員や新潟大学以外の研究者にも聞いてもらいそれらの評価も成績に含めます。
アドミッション?ポリシー
入学者に求める資質?能力と入学者選抜方法
入学者に求める資質?能力(求める学生像)
数理科学分野における、解析学、代数学、幾何学、応用数学のいずれかの分野に関する最先端の研究成果を理解し、査読付き学術雑誌に掲載される研究成果を挙げられる研究能力を身に付け研究者あるいは高度職業人として社会で活躍できる人材を養成するために、以下のような資質?能力を有する学生を求めます。
1.数理科学分野の博士前期課程を修了できる数理科学分野の学力と研究能力を有する人。
2.研究発表や論文執筆を行うための、十分な外国語(英語、外国人留学生の場合は英語または日本語)の能力を有する人。
3.研究者として科学?技術情報の収集?解析?発信を十分に行うことができるコミュニケーション能力を有する人。
選抜方法
博士前期課程において学修する数理科学分野の十分な学力と研究能力、外国語の能力、及び博士後期課程での学修を行う能力と意欲をみるため、以下の方法により選抜します。
一般選抜
本選抜では、修士の学位またはそれに相当する学位を持つ人、または博士後期課程入学時までにこれらのどれかを取得する見込みのある人を対象とする。数理科学分野に関する十分な学力、研究能力、及び外国語の能力を有しているかどうかを「修士学位論文(又は研究経過報告書)」によって評価する。更に、コミュニケーション能力、博士後期課程での学修と研究への意欲、および研究計画を面接によって評価する。
外国人留学生特別選抜
本選抜では、外国人留学生として志願する人で、修士の学位あるいはそれに相当する学位(博士後期課程入学時までに取得予定の場合も含む)あるいは能力を有する人を対象とする。数理科学分野に関する十分な学力と外国語(英語または日本語)の能力を有していることを筆記試験と出願書類(「修士学位論文(又は研究経過報告書)」及び「研究計画書」)によって評価する。更に、コミュニケーション能力、博士後期課程での学修と研究への意欲、および研究計画を面接によって評価する。
社会人特別選抜
本選抜では、各種研究機関、教育機関又は企業等に博士後期課程入学時点で2年以上勤務経験を有する者で、入学後も引き続きその身分を有し、勤務成績が優秀であり、所属長等の承諾を受けたもので、修士の学位あるいはそれに相当する学位(博士後期課程入学時までに取得予定の場合も含む)あるいは能力を有する人を対象とする。数理科学分野に関する十分な学力、研究能力、及び外国語のう能力を有しているかどうかを、出願書類(「修士学位論文(又は研究経過報告書)」及び「研究計画書」)と面接によって評価する。更に、コミュニケーション能力、博士後期課程での学修と研究への意欲、および研究計画を面接によって評価する。