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自然科学研究科数理物質科学専攻化学コース(博士後期課程)の三つのポリシー

ディプロマ?ポリシー

人材育成目標(修了生が身に付けるべき資質?能力)

このプログラムでは、前期課程で培った基礎力を活用して、深い専門的知識と幅広い見識に基づき、さまざまな物質の性質や反応機構の解明と新素材?新物質の探求により、科学技術上の最先端課題に自ら能動的に高い独創性に基づいて対処できる能力、また、化学の先端基礎?応用分野および関連する科学技術分野で活躍できる専門的かつ最先端学問分野の基礎となる能力、化学に関する深い見識に基づき、学修者の概念形成を促す効果的な教授法の開発とこれが実践できる能力を育成します。

本学に当プログラムの修業年限以上在学し、所定の授業科目及び19単位以上を修得した者で、人材育成目標に係る下記能力を有すると認められた者に、博士(理学)又は博士(学術)の学位を授与します。

プログラムの到達目標(目標としての学修成果)

知識?理解

  • 無機化学、分析化学、物理化学、有機化学、生化学の分野についての先端的な専門知識を修得する。
  • これらの分野における研究の現状と今後の発展の方向性について提案できる。
  • 現代社会における化学及び化学的思考能力の必要性および有効性を提案できる。
  • 自然科学の他の分野について、研究手法や研究の現状について幅広く理解する。
  • 技術者?研究者の倫理とは何か、何が要求されているかを実践できる。
  • 関連法令を遵守し、化学薬品を適切に管理?保管、使用できる。

当該分野固有の能力

  • 無機物質の反応と構造について原子?分子レベルから高度に理解し解明できる。
  • 分子間や電磁波と物質の相互作用に基づいて物質を同定?定量し、構造に基づいて反応を平衡論?速度論的に解析できる。
  • 有機化合物の合成法と機能?構造?反応機構を高度に理解し解明できる。
  • 物質の構造や相転移をメゾスケールで高度に理解し解明できるとともに、データ解析法や数値計算技術の開発についてより高度に身に付ける。
  • 各種化学反応について、量子状態ごとの基礎過程を理論的実験的に高度に理解し解明できるとともに、データ解析法についてより高度に身に付けている。
  • 生体高分子の分子機能、ゲノム情報に基づく機能解析を高度に理解し解明できる。

汎用的能力

  • 自然?社会?人類に対する広い視野をもち、責任を自覚する能力を身に付けている。
  • 問題発見能力と問題解決能力を身に付けている。
  • 英語や学会発表を含むコミュニケーション能力を身に付けている。
  • 国際会議等における発表する能力を身に付けている。
  • 査読制度が確立した権威ある学術雑誌への投稿論文を執筆する能力を身に付けている。

態度?姿勢

  • 様々な見地の人々と積極的に意見交換を行い、協働で課題解決に取り組む態度を備える。
  • 社会や自然界の多様な問題に対して、専門的見地から主体的に取り組む態度を備える。
  • 科学的根拠に基づき、論理的に意思決定を行う態度を備える。

カリキュラム?ポリシー

到達目標に達するための教育課程

カリキュラム編成

当プログラムでは、博士前期課程において修得した無機化学、分析化学、物理化学、有機化学、生化学など専門知識の積み上げを踏まえて、化学の様々な研究分野に関する高度な専門知識を修得するとともに、化学研究を行うための素養を備え、エネルギー?環境?資源?医療など今後直面する諸問題に対処するような課題解決能力とコミュニケーション能力を持つ人材の養成を目的としたカリキュラムが編成されています。

「科目群A」では、自然科学他分野の専門的知見を修得します。
「科目群B」では、先端化学研究を行うための素養を身につけます。
「科目群C~E」では、課題解決能力、コミュニケーション能力を修得します。

学修内容?方法

第1期は、リサーチワークに加えて、「自然科学総論」や他コース開設科目の履修を通して、自然科学研究の現状を把握し、一般知識を修得するとともに、自然?社会?人類に対する広い視野をもち、多様な問題に対して専門的見地から主体的に取り組む能力を修得します。
第2期は、選択科目を履修し、当該研究分野の研究の現状と今後の発展の方向性について、現代社会における化学及び化学的思考能力の必要性および有効性を提案する能力を修得します。また、第2期に履修の中間発表会を通して、研究の進捗や学位論文執筆過程を確認します。
第3期はリサーチワークが中心となりますが、最終的に研究成果を取りまとめ、博士論文を作成します。
第1期~3期を通じて「数理物質科学特定研究I?III」、「数理物質科学演習I?III」、「論文演習」などを履修し、各分野特有の実験や解析技術に習熟すると同時に、各分野特有の専門知識と問題を発見し解決する能力を修得します。
併せて、コミュニケーション能力や英語で学会発表が行える能力、および査読制度が確立した権威ある学術雑誌への投稿論文を執筆する能力を修得します。
「インターンシップ」等を通して、他大学?他研究機関の学生?研究者と、一定期間、協働作業を体験したり、成果を発表しあう場をもつことで専門的知識を持つ人々と意見交換を行い、協働で課題解決に取り組む態度?姿勢や英語でプレゼンテーションする能力を修得します。

学修成果の評価方法

講義科目や特定演習ごとの個別評価に加えて、特定研究の評価では、学位論文に向けた技術習熟度や(英語を含む)情報収集能力を、研究進捗や論文執筆過程、中間発表会などを通して、研究指導委員会で判断します。
最終的には、学位論文の内容および最終発表会当日でのプレゼンテーション、質疑応答などにより、学位論文の主査?副査が、理論または実験的研究を実行し、独創的な結果を得る能力、学術論文などの執筆する能力、得られた結果を位置づける能力、高度に専門的な議論をする能力などを判定します。

アドミッション?ポリシー

入学者に求める資質?能力と入学者選抜方法

入学者に求める資質?能力(求める学生像)

化学分野において、最先端研究を行うための素養を備え、エネルギー?環境?資源?医療など今後直面する諸問題に対処するような高度の課題解決能力とコミュニケーション能力を持つ人材を養成するために、以下のような資質?能力を有する学生を求めます。

  1. 探究心に富み、最新の研究を的確に把握できる能力かつ実践できる能力を身につけている人
  2. 専門知識にこだわらない柔軟な思考力を有し、産業界のトップリーダーとしての活躍を目指す人
  3. 教育ならびに科学技術行政のリーダーとなる意欲のある人
  4. 化学コースに対応する博士前期課程修了レベルの基礎学力?専門知識?プレゼンテーション能力を修得し、十分な英語力(科学?技術情報の収集?解析?発信のための基礎的スキル)と高い研究学習意欲のある人
  5. 本専攻の関連分野において研究開発の実務経験を持つ社会人

選抜方法

研究者を志す探究心に富み、最新の研究を的確に把握できる能力かつ実践できる能力を身につけていることに加え、産業界や科学技術行政のリーダーになる意欲のある学生、化学コースに対応する博士前期課程修了レベルの基礎学力?専門知識?プレゼンテーション能力と十分な英語力と高い研究学習意欲を有する学生、社会での実務経験を持つ学生を、以下の方法により選抜します。

一般選抜

本選抜では、博士前期課程修了レベルの基礎学力、および、専門分野に対する高度な知識と十分な研究遂行能力やコミュケーション能力を有しているかを面接および修士学位論文等によって評価する。また、知的好奇心にあふれ、自然科学を生かした専門的職業人を目指す高い勉学意欲等を有しているかを研究計画書等の出願書類によって評価する。

社会人特別選抜

本選抜では、博士前期課程において学修した専門分野に対する高度な知識と十分な研究遂行能力、およびコミュケーション能力に加え、社会人としてのキャリアを基礎に新しい知識を学び、これを積極的に活用して自然科学?技術の新たな分野に挑む能力および意欲を面接および修士学位論文等によって評価する。

外国人留学生特別選抜

本選抜では、一般選抜の事項に加え、日本語あるいは英語による必要最小限のコミュニケーション能力を面接によって評価する。