このページの本文へ移動
  1. ホーム
  2. 自然科学研究科数理物質科学専攻物理学コース(博士前期課程)の三つのポリシー

自然科学研究科数理物質科学専攻物理学コース(博士前期課程)の三つのポリシー

ディプロマ?ポリシー

人材育成目標(修了生が身に付けるべき資質?能力)

物理学は自然法則の成り立ちや宇宙の起源、物質の根源など人類の知への探究心に応えるとともに、現代社会の変化の激しい時代においても普遍的?論理的?自律的に思考できる人材の育成が広く社会から求められている。また、社会的課題を問題解決する上で重要となる科学技術の発展や革新を推進するために、基礎科学を理解した上で新たな原理や新物質の開発、他分野との融合を図ることのできる人材の育成が求められています。
これらの社会的要請に応えるため、当プログラムでは、物理学分野の専門性の高い研究能力および幅広い視野と創造性豊かな人材、学術?文化、科学?技術の進展に柔軟に対応し、物理学の課題を積極的に解決できる能力を持つ人材、物質の性質や自然の仕組みの基礎を理解し、各種実験技術や理論的思考技術を習得し、社会で活躍できる優れた人材を養成します。また、研究の最前線の体験により得られた見識と独創性を活かせる研究能力を有する人材を養成します。

本学に当該プログラムの修業年限以上在学し、所定の授業科目及び38単位以上を修得した者で、下記能力を有すると認めれた者に、修士(理学)又は修士(学術)の学位を授与します。

プログラムの到達目標(目標としての学修成果)

知識?理解

1.素粒子物理、原子核物理、宇宙物理、物性物理、医学物理、物理教育といった分野についての専門的な知識を修得している。

2.これらの分野における研究の現状と今後の発展の方向性について理解している。

3.現代社会における物理学及び物理学的思考能力の必要性および有効性について理解している。

4.自然科学の他の分野について、研究手法や研究の現状についてその概略を理解している。

5.科学者の倫理とは何か、何が要求されているかを理解している。

当該分野固有の能力

6.物理学の基本的な定義および法則を理解し、実際にそれを応用できる。

7.専門分野におけるモデル?仮説を理解し、評価?検証することができる。

8.理論的あるいは実験的な研究を実行し、結果を論理的に説明できる。

9.理論的な計算の結果を実験や観察結果と比較できる。

10.物理学の原理を利用した実験技術あるいは計算技術を駆使できる。

汎用的能力

11.論理的な思考力を基に、自然界の現象の本質を捉え、モデル化に取り組むことができる。

12.英語を含む文献やその他の情報源から必要な情報を収集し、それらの情報の中から本質的な問題を探求できる。

13.専門的技能を基に、物事を正確に表現し、専門的な議論ができる。

14.的確なプレゼンテーションができる(学会発表を含む)。

15.定められた期間で与えられた問題を解決し報告できる。

態度?姿勢

16.科学的根拠に基づき論理的に意思決定を行い、さらにそれを発言する態度?姿勢を備えている。

17.社会や自然界の複雑な問題に対して、専門的見地から主体的に取り組む態度?姿勢を備えている。

18.専門的な知識を持つ人々と意見交換を行い、協働で課題解決に取り組む態度?姿勢を備えている。

カリキュラム?ポリシー

到達目標に達するための教育課程

カリキュラム編成

当プログラムでは、学部教育において修得した古典物理、量子力学、統計力学など基礎科目の積み上げを踏まえて、物理学の様々な研究分野に関する教育研究を行い、素粒子?原子核物理学、宇宙天文物理学、物性?統計物理学、医学物理学、物理教育に関する専門性の高い研究能力、自然科学の他分野や社会の問題に対して主体的?協働的に課題解決に取り組む能力、専門的内容をプレゼンテーションできる能力を有した人材養成の目的に対応したカリキュラムが編成されています。

「科目群A」では、自然?倫理?人類に対する倫理的な判断能力、他専攻?他コースの科目を学ぶことで幅広い視野を身につけます。
「科目群B」では、物理学コース内の各研究分野に関する講義や専攻共通科目などにより、基礎理論?実験技術を理解し、応用できる能力を修得します。特に「科目群B-1?B-8」の中から、当該研究分野の専門知識を理解します。
「科目群C」では、課題を発見し、解決する能力、学会発表を含むコミュニケーション能力、定められた期間で報告する能力を身につけます。

学修内容?方法

第1期及び第2期では、「自然科学総論 」等において自然?倫理?人類に対する倫理的な判断能力を修得し、他コース科目を通し?て幅広い視野と教養を身につけます。
自らの志望する専門分野(素粒子物理学や原子核物理学、宇宙?天体、固体?統計物理学、医学物理、物理教育法)に関する講義科目において、専門的内容、研究に必要な理論?原理を理解します。
「数理物質科学特定研究I(物理学)」においては、各分野固有の計算技術や実験技術に習熟します。
「数理物質科学演習I(物理学) 」により、討論を通して知識を獲得すること、他人の報告?発言を正確に理解し、問題点を的確に整理?把握する能力や、自分の意見を正確に表現する能力など、討論の作法やプレゼンテーションの技術を身につけます。

第3期及び第4期では、引き続き専門科目において、自らの研究分野に関する専門知識や研究動向などの知見を広げます。
「数理物質科学特定研究IIA、 IIB(物理学)」において、各専門分野で身につけた固有の計算技術や実験技術を基に研究成果をまとめ、修士論文を完成させます。
「数理物質科学演習II(物理学) 」において、専門的知識を持つ人々と意見交換を行い、専門的な研究発表?議論をする能力を磨き、修士論文発表を行います。
「インターンシップ」や「コラボレーション演習」等(科目群C)を通して、他大学?他研究機関の学生?研究者と、一定期間、協働作業を体験したり、成果を発表しあう場をもつことで、物事を正確に表現し、協働で課題解決に取り組む態度?姿勢を養います。

学修成果の評価方法

講義科目や科学演習では、各授業担当者ごとにレポートあるいは試験、演習?プレゼンテーション?質疑応答などに対する個別評価を行います。
特定研究では、修士論文に向けた技術習熟度や(英語を含む)情報収集能力を、研究進捗や論文執筆過程、中間発表会などを通して、研究指導委員会で適宜判断します。
最終的には、修士論文の内容および最終発表会でのプレゼンテーション、質疑応答などにより、理論または実験的研究を実行し結果を論理的に説明する能力や、定められた期間に与えられた課題を解決し成果を報告できる能力、質問者の疑問を的確に理解し議論できる能力などを主査および副査が判定します。

アドミッション?ポリシー

入学者に求める資質?能力と入学者選抜方法

入学者に求める資質?能力(求める学生像)

物理学分野においては、ミクロな世界から宇宙にいたるまで自然科学の基礎法則から複雑な現象を理解し新たな知の発見に貢献できる人材や、社会的課題の解決のために基礎科学に立脚して新たな原理や新物質の開発したり他分野との融合を図ることのできる人材、専門的な知識を活用して教育を担える人材を養成するために、以下のような資質?能力を有する学生を求めます。

1.研究者を志す探究心に富んだ人、または最新の研究を的確に把握しかつ実践できる能力を身につけることで、産業界での活躍を目指す意欲のある人、または教育?科学技術行政に携わる意欲のある人。

2.物理学コースに対応する学部?学科などで卒業レベルの基礎学力を修得し、十分な英語力(科学?技術情報の収集?解析?発信のための基礎的スキル)を有する人。

3.学士課程で学んだ知識をさらに深めたり、社会人としてのキャリアを基礎に新しい知識を学んだりすることで、自然科学を生かした専門的職業人を志す人。

4.学んだ知識を有効に活用する手法を習得し、物理学の基礎分野または物理教育分野での活躍を目標とする人であって、知的好奇心にあふれ、高い勉学意欲を有する人。

選抜方法

物理学の専門的な知識と考え方?手法を修得し各専門分野での研究の遂行や発表?議論を行なっていくため、物理学の基礎学力と意欲をもった学生を以下の方法により選抜します。

一般選抜

本選抜では、学部卒業レベルの物理学(力学、電磁気学、熱?統計物理学、量子力学)に関する基礎学力を有することを、筆記試験(または口頭試問)によって評価する(ただし、学部?学科等の成績上位者は、筆記試験を免除する)。
また、研究者を志す探究心、産業界での活躍を目指す意欲、物理教育?科学技術行政に携わる意欲、勉学意欲などを、面接試験によって評価する。
また、十分な英語力(科学?技術情報の収集?解析?発信のための基礎的スキル)を有することを、TOEIC等の公的語学検定のスコアによって評価する。

外国人留学生特別選抜

本選抜では、学部卒業レベルの物理学分野に関する基礎学力、探究心、意欲、語学力を有することを、口頭試問によって評価する。

社会人特別選抜

本選抜では、学部卒業レベルの物理学分野に関する基礎学力、探究心、意欲、語学力を有することを、口頭試問によって評価する。