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平成21年度後期 3 プリズムとしての源氏物語

公開講座

人文学部公開講座

講座の概要

この講座のテーマは,源氏物語とその影響関係である。
具体的には,まず,源氏物語そのものをとりあげ,その作品世界について論じたうえで,引き続き,源氏物語が漢文学から受けた影響,そして,源氏物語が,中世,近世,近代の文学にどのような影響を与えたかという点を時代を追ってみてゆく。

講座の内容

日程 講義題目 講義内容 講師
10月14日(水)14:45~15:00まで開講式を行います。
10月14日(水)
15:00~16:30
王権と密通…朱雀帝から冷泉帝へ  物語を動かす論理とは何か。『源氏物語』最大のテーマ,光源氏と藤壺中宮の密通について考える。 人文学部
教授
錦 仁
10月21日(水)
15:00~16:30
「月見」をめぐって…『源語』的なものと『平語』的なもの…   『平家物語』卷第五の「月見」(または「訪月」)を取り上げ,この中で引用される『源氏物語』の世界を確認し,二作品の重なり具合とずれなどを考えたい。 人文学部
教授
鈴木 孝庸
10月28日(水)
15:00~16:30
源氏物語と漢文学  源氏物語には当時の中国文学,特に『白氏文集』の影響が顕著であるが,その様相について概観する。 人文学部
教授
舩城 俊太郎
11月4日(水)
15:00~16:30
江戸時代における源氏物語受容について  源氏物語を古典文学の最高峰に位置づけていた点では,江戸時代の人々は現代人と変わらない。しかし,その受容のあり方は,現代と多少違っていて,もっと「体当り」のような力強さを感じる。その感覚を,俳諧から草双紙に至るさまざまな当時の作品から,探り出してみたい。 人文学部
准教授
廣部 俊也
11月11日(水)
15:00~16:30
三島由紀夫作「源氏供養」について  能楽「源氏供養」に典拠した三島の同題の現代劇を取り上げ,文学作品の価値や主人公を救済することの意義について考えてみたい。 人文学部
教授
先田 進
11月11日(水)16:30~16:45まで閉講式を行います。