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科学技術振興調整費「若手研究者の自立的研究環境整備促進事業」に採択
科学技術振興機構(JST)が公募する「若手研究者の自立的研究環境整備促進事業」に新潟大学の提案「自立?競争的環境で育てる若手研究者育成プログラム」が採択されました。
【事業の趣旨】
文部科学省では,若手研究者が自立して研究できる環境の整備を促進するため,世界的研究拠点を目指す研究機関において,テニュア?トラック制(若手研究者が,任期付きの雇用形態で自立した研究者としての経験を積み,厳格な審査を経て安定的な職を得る仕組みをいう。)に基づき,若手研究者に競争的環境の中で自立と活躍の機会を与える仕組みの導入を図ることを目的に「若手研究者の自立的研究環境整備促進」公募事業を平成18年度から行っています。
本年,これに応募した本学提案の「自立?競争的環境で育てる若手研究者育成プログラム」が難関を突破し(19件の応募から6件の採択),5年間の事業(交付金年額上限2億円)として採択されました。
(5月14日文部科学省公表)
【提案の概要】
新潟大学における優れた研究である人間環境科学分野において,その周辺領域と融合的研究を可能とする若手研究者を境界領域に養成することが必須である。
本提案は,自立的な研究を実施するため「若手研究者育成推進室」を設置し,連携教授を選定し,若手研究者同士が協力?競争する自立的な研究環境を作り,本学独自のテニュア?トラックと融合させるものである。
こうした取組は,革新的技術を持続的に創造するための知的基盤と後継者育成の環境整備が可能となり,地方中核的総合大学院大学における教員の人材養成システム改革の先導モデルとなるものであり,周辺地域の各大学にも波及し,教育研究のレベルアップに大きく貢献する。
具体的な取組
本プログラムは,優秀な若手研究者(テニュア?トラック准教授/助教)を国際公募し,本学が独自に構築するテニュア?トラック制度と融合させるもので,若手研究者のマネジメント並びにテニュア?トラックの管理運営等を行うため,企画戦略組織(学長直属)の下に「若手研究者育成推進室」を設置する。若手研究者には,自立的な研究環境として,研究費と初動期のスタートアップ経費,研究支援のためにポストドクター1名の雇用経費を支給する。
さらに,研究スペース,国際学会への派遣機会を提供する他,自立に向けたサポートとして連携教授による支援体制を構築する。大学独自のテニュア?トラック2年目から実施して,自然科学系と医歯学系が各2ポストを運用し,隔年で2名同時に継続的に採用することで若手研究者同士が協力?競争できる環境をつくる。
テニュア?トラックを運営支援する「若手研究者育成推進室」は,研究課題終了後の状況に合わせて組織内容を変更しつつ,若手研究者の支援体制として継続的に機能する。本プログラムの実施期間終了後は,採用された若手研究者間及びその連携教員間でコンソーシアムを形成することを目指す。