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新潟市の休耕田を擬似湿地として再生
超域研究機構「田園型都市における生物多様性回復のためのネットワーク形成」プロジェクト(リーダー:紙谷智彦自然科学系?教授)では,社会貢献型プロジェクトとして,新潟市と連携し,田園型都市の生物多様性回復と景観形成に貢献することを目的に活動を行っています。
その活動フィールドの一つである新潟市亀田郷は,乾田化により大穀倉地域になりましたが,湿地に暮らす生き物には住みづらい環境であり,一方で, 減反や後継者不足のために休耕田も増えてきました。同プロジェクトでは,環境用水と休耕田を生かして湿地を再生することで,多様な生き物を呼び戻し,豊か な田園環境を保全?再生することを目的に,丸潟新田集落?亀田郷土地改良区?新潟市との協働により,丸潟新田の一角をモデル地区として調査と整備を行って きました。
このたび,整備事業が完了したことから関係者の出席のもと,現地見学会を開催しました。
当日は,大山農学部長をはじめとする農学部の教員,学生の参加に加えて,下條学長,山下理事,永山副学長も出席し,好天の下で,紙谷教授及び研究員,大学院生による動植物の説明が行われました。
現場では,絶滅危惧種となっているミズアオイが復活するなど,人間が努力すれば自然は再生することができるという事実を確認することができました。
再生湿地プロジェクトの取組内容
実施済
- 休耕田に湛水して再生湿地を創出
- 出現する植物のモニタリング
- 水田との段差が2m以上ある幹線排水路から再生湿地まで途中に3箇所の魚道を設置して段差を解消
- 魚道を経由して再生湿地に遡上する魚類のモニタリング
- 湿地に飛来する鳥類のモニタリング
- 湿地観察用の木道設置
計画中
- 水生昆虫?トンボの調査
- ハザギの植栽
- 観察会