このページの本文へ移動
アドミッション?ポリシー

保健学研究科

看護学分野(博士前期課程)

教育理念?目標

保健学は,人々の健康,疾病並びに障害を研究し,健康と福祉の向上に寄与することを追求する学問であり,医学や医療学だけでなく,社会学,心理学,社会福祉学及び理工学などを包括する総合的かつ学際的な科学です。保健学研究科博士課程の理念は,看護学,放射線技術科学及び検査技術科学の各分野がそれぞれの立場から,個人並びに集団における健康支援と疾病の予防を積極的に推進し,健康寿命の延伸と生命?生活の質の向上をはかることを通して,学際的科学である保健学の発展に貢献することです。かかる理念に沿って,看護学分野は独自の手法と創造性をもって,健康支援に結びつく保健学の体系化と健康に関連する生命現象の探求を遂行し,創造的な研究能力を有する以下の人材を養成することを保健学研究科博士前期課程看護学分野の目標とします。

  1. 高度な専門的知識と技術を持ち,看護理論の追求とそれに対応した看護実践ができる人材を育成します。また,日本看護協会が認定する専門看護師(慢性看護,母性看護,地域看護,がん看護,遺伝看護)の育成をします。
  2. 看護管理者としてリーダーシップが発揮できる人材を育成します。
  3. 地域や集団に対して疾患予防や健康増進などの保健看護活動を指導的に行える人材を育成します。
  4. 国際的な保健看護活動の協調?協力事業で活躍でき,開発途上国の保健医療の発展に寄与できる人材を育成します。
  5. 新しい知識や技術を修得し,創造的な研究を行うことにより,実践の場を活性化し,指導的な役割を担うことができる能力を開発します。
  6. 看護学の学問体系の確立と実践に基づく研究分野の開拓を目指し,教育研究者への道を歩みうる人材を育成します。

教育内容?特色

博士前期課程看護学分野の教育課程の内容及び特色は以下のようになっています。

  1. 専門的研究を進めていく上で有用な3分野の共通科目として,「国際医療保健学概論」,「医療情報統計科学」,「応用数理解析学概論」,「病態解析学概論」,「臨床医療心理学」,「医療政策論」,「リサーチ?メソッズ?ベーシック」を開講しています。
  2. 看護学分野の領域に共通し,かつ専門的研究を進めていく上で有用な基礎教育科目として,「看護倫理学」,「医療ナラトロジー」,「看護教育」,「看護研究」,「看護理論」,「コンサルテーション論」,「臨床薬理学」,「フィジカルアセスメント」,「病態生理学」を開講しています。
  3. 看護学専門領域は,基礎看護学,母性看護学,小児看護学,成人?老年看護学,精神看護学,地域看護学,国際看護学で構成されています。共通する教育方針は科学的根拠に基づく看護の知識?技術を患者支援や看護介入に応用?展開する実践的研究,多様な場における援助技術の開発,人間理解に焦点を当てた看護研究を行うことです。
  4. 高度な専門的知識と技術を持ち,看護理論の追求とそれに対応した看護実践ができる専門看護師(慢性看護,母性看護,地域看護,がん看護,遺伝看護)の育成を行います。
  5. 「保健学特別研究(看護学)」では,学生各自のテーマについて研究指導教員の指導を受けながら研究を進めます。研究指導教員は複数の研究指導補佐教員との連携のもとに,研究計画の妥当性の検討,定期的な研究進捗状況の点検,並びに学会報告や科学雑誌投稿の技術指導等の研究支援を行います。
  6. 本課程修了後には,修士(保健学)が取得できます。

求める学生像

博士前期課程看護学分野は,以下のような学生の入学を求めています。

  1. 看護学分野における学問体系の確立と技術の開発に積極的に取り組む意志のある人。
  2. 保健学及び看護学に関する広い学識と専門領域に関する優れた研究能力を修得し,高度医療専門職者の養成に貢献する意志のある人。
  3. 保健医療の実践の場において指導的?専門的立場から実務を遂行し,自立的な研究が併行して行う資質を修得する意志のある人。
  4. 以上に加えて,国際的な視野を持ち,文化,社会,人間の多様性を認め合うことができるとともに,あらゆる変化に対して弾力的に対応できる能力を有し,かつ自ら新たな道を切り開く意志のある人。
  5. 入学時に備えておくべき基礎学力として,保健医療技術者として必要な教養と素養を持ち,看護学に関連する基礎的な専門知識,専門科目の履修に必要な基礎学力(学士課程修了相当)及び語学力(英語)を求めます。

入学者選抜の基本方針

一般入試

学力検査は,専門科目,外国語(英語),小論文,面接及び提出書類(成績証明書,志望理由書及び研究業績書等の出願書類)を総合して判定します。専門科目では,基礎的な専門知識に関する試験を行い,面接では,志望理由書に基づいた口頭試問を行い,高度な専門性を有する職業人としての適性及び意欲を審査します。また,小論文では保健,医療一般に関する基礎知識及び思考力を問います。外国語(英語)では保健,医療の分野に関する英語の文献を読解する基礎的能力を問います。

外国人留学生特別入試

学力検査は,専門科目,面接及び提出書類(成績証明書,志望理由書及び研究業績書等の出願書類)を総合して判定します。一般入試と同様に,専門科目では,基礎的な専門知識に関する試験を行い,面接では,志望理由書に基づいた口頭試問を行い,高度な専門性を有する職業人としての適性及び意欲を審査します。また,小論文では保健,医療一般に関する基礎知識及び思考力を問います。

社会人特別入試

保健学研究科博士前期課程では,学部卒業生又はそれと同等の資質を有すると認めた者が,そのまま医療?保健?福祉施設や教育研究機関において職務を継続しつつ,博士前期課程に進学し,更に高度の資質の獲得を目指すために,有職者社会人に対して大学院の門戸を開放しています。学力検査は,専門科目,小論文,面接及び提出書類(成績証明書,志望理由書及び研究業績書等の出願書類)を総合して判定します。一般入試と同様に,専門科目では,基礎的な専門知識に関する試験を行い,面接では,志望理由書に基づいた口頭試問を行い,高度な専門性を有する職業人としての適性及び意欲を審査します。また,小論文では保健,医療一般に関する基礎知識及び思考力を問います。

放射線技術科学分野(博士前期課程)

教育理念?目標

保健学は,人々の健康,疾病並びに障害を研究し,健康と福祉の向上に寄与することを追求する学問であり,医学や医療学だけでなく,社会学,心理学,社会福祉学及び理工学などを包括する総合的かつ学際的な科学です。保健学研究科博士課程の理念は,看護学,放射線技術科学及び検査技術科学の各分野がそれぞれの立場から,個人並びに集団における健康支援と疾病の予防を積極的に推進し,健康寿命の延伸と生命?生活の質の向上をはかることを通して,学際的科学である保健学の発展に貢献することです。かかる理念に沿って,放射線技術科学分野は独自の手法と創造性をもって,健康支援に結びつく保健学の体系化と健康に関連する生命現象の探求を遂行し,創造的な研究能力を有する以下の人材を養成することを保健学研究科博士前期課程放射線技術科学分野の目標とします。

  1. 放射線技術科学領域全般の知識を深めるとともに,特定の専門知識,技術を有する高度医療専門職者を育成します。
  2. 実践医療現場において中心的な役割を果たし,疾病予防,診断及び治療に貢献できる人材を育成します。
  3. 医学物理士認定機構が認定する医学物理士を育成します。
  4. 放射線技術科学の分野における国際的な視点を育み,医療のグローバル化にともなって生じる種々の問題点を明らかにできる人材を育成します。
  5. 新しい知識や技術を習得し,創造的な研究を行うことにより,実践の場を活性化し,指導的な役割を担えることができる能力を開発します。
  6. 放射線技術科学の学問体系の確立と先端医療診断機器開発への貢献に熱意を持ち,教育研究者への道を歩もうとする人材を育成します。

教育内容?特色

博士前期課程放射線技術科学分野の教育課程の内容及び特色は以下のようになっています。

  1. 専門的研究を進めていく上で有用な3分野の共通科目として,「国際医療保健学概論」,「医療情報統計科学」,「応用数理解析学概論」,「病態解析学概論」,「臨床医療心理学」,「医療政策論」,「リサーチ?メソッズ?ベーシック」を開講しています。
  2. 放射線技術科学分野の領域に共通し,かつ専門的研究を進めていく上で有用な基礎教育科目として,「医学物理学概論」,「医用放射線科学概論」,「国際放射線医療科学概論」を開講しています。
  3. 放射線技術科学分野では,先端医療機器や新たな診断技術を開発するとともに,生体機能の新しい解析法とその理論の構築や次世代医用画像診断支援システムの開発や応用を積極的に推進することを課題として,それに対応できる企業における技術者や大学等における教育研究者,または高度医療専門職者及び医学物理士を育成するために,「生体構造機能解析工学」,「放射線物質科学」,「医用放射線機器科学」,「放射性薬品化学?管理学」,「臨床画像診断学」,「放射線腫瘍学」,「医用画像情報学」,「核医学情報学」,「医学物理学」の9つの領域からなる授業科目群を開講しています。
  4. 医学物理士養成コースを設置し,一般財団法人医学物理士認定機構が認定する医学物理士を養成しています。
  5. 「保健学特別研究(放射線技術科学)」では,学生各自のテーマについて研究指導教員の指導を受けながら研究を進めます。研究指導教員は複数の研究指導補佐教員との連携のもとに,研究計画の妥当性の検討,定期的な研究進捗状況の点検,並びに学会報告や科学雑誌投稿の技術指導等の研究支援を行います。
  6. 本課程修了後には,修士(保健学)が取得できます。

求める学生像

博士前期課程放射線技術科学分野は,以下のような学生の入学を求めています。

  1. 放射線技術科学分野における学問体系の確立と技術の開発に積極的に取り組む意志のある人。
  2. 保健学及び放射線技術科学に関する広い学識と専門領域に関する優れた研究能力を修得し,高度医療専門職者の養成に貢献する意志のある人。
  3. 保健医療の実践の場において指導的?専門的立場から実務を遂行し,自立的な研究が併行して行う資質を修得する意志のある人。
  4. 以上に加えて,国際的な視野を持ち,文化,社会,人間の多様性を認め合うことができるとともに,あらゆる変化に対して弾力的に対応できる能力を有し,かつ自ら新たな道を切り開く意志のある人。
  5. 入学時に備えておくべき基礎学力として,保健医療技術者として必要な教養と素養を持ち,放射線技術科学に関連する基礎的な専門知識,専門科目の履修に必要な基礎学力(学士課程修了相当)及び語学力(英語)を求めます。

入学者選抜の基本方針

一般入試

学力検査は,専門科目,外国語(英語),小論文,面接及び提出書類(成績証明書,志望理由書及び研究業績書等の出願書類)を総合して判定します。専門科目では,基礎的な専門知識に関する試験を行い,面接では,志望理由書に基づいた口頭試問を行い,高度な専門性を有する職業人としての適性及び意欲を審査します。また,小論文では保健,医療一般に関する基礎知識及び思考力を問います。外国語(英語)では保健,医療の分野に関する英語の文献を読解する基礎的能力を問います。

外国人留学生特別入試

学力検査は,専門科目,面接及び提出書類(成績証明書,志望理由書及び研究業績書等の出願書類)を総合して判定します。一般入試と同様に,専門科目では,基礎的な専門知識に関する試験を行い,面接では,志望理由書に基づいた口頭試問を行い,高度な専門性を有する職業人としての適性及び意欲を審査します。また,小論文では保健,医療一般に関する基礎知識及び思考力を問います。

社会人特別入試

保健学研究科博士前期課程では,学部卒業生又はそれと同等の資質を有すると認めた者が,そのまま医療?保健?福祉施設や教育研究機関において職務を継続しつつ,博士前期課程に進学し,更に高度の資質の獲得を目指すために,有職者社会人に対して大学院の門戸を開放しています。学力検査は,専門科目,小論文,面接及び提出書類(成績証明書,志望理由書及び研究業績書等の出願書類)を総合して判定します。一般入試と同様に,専門科目では,基礎的な専門知識に関する試験を行い,面接では,志望理由書に基づいた口頭試問を行い,高度な専門性を有する職業人としての適性及び意欲を審査します。また,小論文では保健,医療一般に関する基礎知識及び思考力を問います。

検査技術科学分野(博士前期課程)

教育理念?目標

保健学は,人々の健康,疾病並びに障害を研究し,健康と福祉の向上に寄与することを追求する学問であり,医学や医療学だけでなく,社会学,心理学,社会福祉学及び理工学などを包括する総合的かつ学際的な科学です。保健学研究科博士課程の理念は,看護学,放射線技術科学及び検査技術科学の各分野がそれぞれの立場から,個人並びに集団における健康支援と疾病の予防を積極的に推進し,健康寿命の延伸と生命?生活の質の向上をはかることを通して,学際的科学である保健学の発展に貢献することです。かかる理念に沿って,検査技術科学分野は独自の手法と創造性をもって,健康支援に結びつく保健学の体系化と健康に関連する生命現象の探求を遂行し,創造的な研究能力を有する以下の人材を養成することを保健学研究科博士前期課程検査技術科学分野の目標とします。

  1. 検査機器の改良と発達は分析精度を高めるとともに検体の微量化をもたらし,検体や機器の取り扱いには極めて高度な技術が要求されるようになっています。このような新世代の機器にも対応できる技術と幅広い知識を備えた高度医療専門職者を育成します。
  2. 先進的医療の一翼を担うことのできる最新の知識と技術を身につけた人材の育成並びに,検査技術を発展させ,環境検査,薬品?食品管理等の分野で指導的役割を果たしうる人材を育成します。
  3. 検査診断学の分野における国際的な視点を育むとともに,医療のグローバリゼーションにともなって生じる種々の問題点を明らかにできる人材を育成します。
  4. 新しい知識や技術を修得し,創造的な研究を行うことにより,実践の場を活性化し,指導的な役割が担えることができる能力を開発します。
  5. 生体情報検査科学領域の学問体系確立と新たな検査技術並びに医療機器開発に熱意を持ち,教育研究者への道を歩もうとする人材を育成します。

教育内容?特色

博士前期課程検査技術科学分野の教育課程の内容及び特色は以下のようになっています。

  1. 専門的研究を進めていく上で有用な3分野の共通科目として,「国際医療保健学概論」,「医療情報統計科学」,「応用数理解析学概論」,「病態解析学概論」,「臨床医療心理学」,「医療政策論」,「リサーチ?メソッズ?ベーシック」を開講しています。
  2. 検査技術科学分野の領域に共通し,かつ専門的研究を進めていく上で有用な基礎教育科目として,「基礎生体情報検査科学論」,「臨床生体情報検査科学論」,「国際病態検査科学概論」を開講しています。
  3. 検査技術科学分野では,「新興?再興感染症の早期診断と蔓延防止」及び「生活習慣病の早期診断」の2つの視点から,遺伝子検査,生体情報処理,病態病理検査,免疫学的及び血液学的検査の知識と技術を駆使して,迅速かつ高精度の検査方法を開発することができる教育研究者あるいは高度医療専門職者を育成するために,「ゲノム検査分子生物学」,「病原微生物解析学」,「生体情報解析学」,「病態病理検査学」,「病態生理機能学」,「血液?腫瘍検査学」,「免疫病態検査学」の7つの領域からなる授業科目群を開講しています。
  4. 「保健学特別研究(検査技術科学)」では,学生各自のテーマについて研究指導教員の指導を受けながら研究を進めます。研究指導教員は複数の研究指導補佐教員との連携のもとに,研究計画の妥当性の検討,定期的な研究進捗状況の点検,並びに学会報告や科学雑誌投稿の技術指導等の研究支援を行います。
  5. 「保健学特別研究(放射線技術科学)」では,学生各自のテーマについて研究指導教員の指導を受けながら研究を進めます。研究指導教員は複数の研究指導補佐教員との連携のもとに,研究計画の妥当性の検討,定期的な研究進捗状況の点検,並びに学会報告や科学雑誌投稿の技術指導等の研究支援を行います。
  6. 本課程修了後には,修士(保健学)が取得できます。

求める学生像

博士前期課程検査技術科学分野は,以下のような学生の入学を求めています。

  1. 検査技術科学分野における学問体系の確立と技術の開発に積極的に取り組む意志のある人。
  2. 保健学及び検査技術科学に関する広い学識と専門領域に関する優れた研究能力を修得し,高度医療専門職者の養成に貢献する意志のある人。
  3. 保健医療の実践の場において指導的?専門的立場から実務を遂行し,自立的な研究が併行して行う資質を修得する意志のある人。
  4. 以上に加えて,国際的な視野を持ち,文化,社会,人間の多様性を認め合うことができるとともに,あらゆる変化に対して弾力的に対応できる能力を有し,かつ自ら新たな道を切り開く意志のある人。
  5. 入学時に備えておくべき基礎学力として,保健医療技術者として必要な教養と素養を持ち,検査技術科学に関連する基礎的な専門知識,専門科目の履修に必要な基礎学力(学士課程修了相当)及び語学力(英語)を求めます。

入学者選抜の基本方針

一般入試

学力検査は,専門科目,外国語(英語),小論文,面接及び提出書類(成績証明書,志望理由書及び研究業績書等の出願書類)を総合して判定します。専門科目では,基礎的な専門知識に関する試験を行い,面接では,志望理由書に基づいた口頭試問を行い,高度な専門性を有する職業人としての適性及び意欲を審査します。また,小論文では保健,医療一般に関する基礎知識及び思考力を問います。外国語(英語)では保健,医療の分野に関する英語の文献を読解する基礎的能力を問います。

外国人留学生特別入試

学力検査は,専門科目,面接及び提出書類(成績証明書,志望理由書及び研究業績書等の出願書類)を総合して判定します。一般入試と同様に,専門科目では,基礎的な専門知識に関する試験を行い,面接では,志望理由書に基づいた口頭試問を行い,高度な専門性を有する職業人としての適性及び意欲を審査します。また,小論文では保健,医療一般に関する基礎知識及び思考力を問います。

社会人特別入試

保健学研究科博士前期課程では,学部卒業生又はそれと同等の資質を有すると認めた者が,そのまま医療?保健?福祉施設や教育研究機関において職務を継続しつつ,博士前期課程に進学し,更に高度の資質の獲得を目指すために,有職者社会人に対して大学院の門戸を開放しています。学力検査は,専門科目,小論文,面接及び提出書類(成績証明書,志望理由書及び研究業績書等の出願書類)を総合して判定します。一般入試と同様に,専門科目では,基礎的な専門知識に関する試験を行い,面接では,志望理由書に基づいた口頭試問を行い,高度な専門性を有する職業人としての適性及び意欲を審査します。また,小論文では保健,医療一般に関する基礎知識及び思考力を問います。

看護学分野,放射線技術科学分野,検査技術科学分野(博士後期課程)

教育理念?目標

保健学は,人々の健康,疾病並びに障害を研究し,健康と福祉の向上に寄与することを追求する学問であり,医学や医療学だけでなく,社会学,心理学,社会福祉学及び理工学などを包括する総合的かつ学際的な科学です。保健学研究科博士課程の理念は,看護学,放射線技術科学及び検査技術科学の各分野がそれぞれの立場から,個人並びに集団における健康支援と疾病の予防を積極的に推進し,健康寿命の延伸と生命?生活の質の向上をはかることを通して,学際的科学である保健学の発展に貢献することです。かかる理念に沿って,各分野は独自の手法と創造性をもって,健康支援に結びつく保健学の体系化と健康に関連する生命現象の探求を遂行し,創造的な研究能力を有する以下の人材を養成することを保健学研究科博士後期課程の目標とします。

  1. 【研究者の育成】
    保健学という共通基盤の上に立脚し,看護学,放射線技術科学並びに検査技術科学それぞれの分野における学問体系の確立と技術の開発を積極的に推進し,特化した専門領域において第一人者となるような研究者を育成します。
  2. 【教育者の育成】
    保健学に関する広い学識と専門領域における高い見識並びに優れた研究能力を有し,医療専門職者の養成に貢献できる教育者を育成します。
  3. 【指導的高度医療専門職者の育成】
    博士前期課程(修士課程)で培われた高度の専門的能力をさらに高め,保健医療の実践の場において指導的?専門的立場から実務を遂行し,自立的な研究が併行して行える人材を育成します。

以上に示した人材の育成を通して広く健康支援と疾病予防に寄与し,地域医療の質の向上に貢献するとともに,海外との学術的交流を推進し,その成果を世界に発信することを目指します。

教育内容?特色

博士後期課程は,看護学分野,放射線技術科学分野及び検査技術科学分野の3分野から構成されており,教育課程の内容及び特色は以下のようになっています。

  1. 「保健学は生命と生活に関する健康事象を研究する学際的学問」という共通認識のもとに,3分野共通コア科目として「生命と生活の健康科学」を必修の講義としています。
  2. 博士後期課程における基本的な研究手法や倫理的配慮等を学び,同時に教育研究者または指導的高度医療専門職者に必要な自立的かつ自律的な研究姿勢を培うために,3分野の研究支持科目として,「看護学研究法」,「ケア技術開発法」,「保健学情報解析法」,「研究倫理」,「リサーチ?メソッズ?アドバンスト」を開講しています。
  3. 看護学分野は,各ライフステージにおける個人や家族を対象に,健康支援に関する看護独自の援助技術を開発するとともに,地域の文化?風土や開発途上国の特性を視野に入れての看護実践及び看護理論や研究手法に新たな展開をもたらすことを課題として,それに対応できる教育研究者あるいは指導的高度医療専門職者を育成するために,「小児?女性看護学」,「地域?国際看護学」,「成人?老年看護学」の3つの領域からなる授業科目群を開講しています。
  4. 放射線技術科学分野では,先端医療機器や新たな診断技術を開発するとともに,生体機能の新しい解析法とその理論の構築や次世代医用画像診断支援システムの開発や応用を積極的に推進することを課題として,それに対応できる企業における研究者や大学等における教育研究者,または指導的高度医療専門職者及び医学物理士を育成するために,「医学物理学」,「生体機能情報解析学」,「臨床画像診断学」,「放射線腫瘍学」,「医用画像情報学」の5つの領域からなる授業科目群を開講しています。
  5. 検査技術科学分野では,「新興?再興感染症の早期診断と蔓延防止」及び「生活習慣病の早期診断」の2つの視点から,遺伝子検査,生体情報処理,病態病理検査,免疫学的及び血液学的検査の知識と技術を駆使して,迅速かつ高精度の検査方法を開発することができる教育研究者あるいは指導的高度医療専門職者を育成するために,「ゲノム?微生物病態検査科学」,「生体システム機能検査科学」,「病態病理検査科学」,「免疫?血液病態検査科学」の4つの領域からなる授業科目群を開講しています。
  6. 3分野における「保健学特定研究」では,学生各自が設定したテーマについて研究指導教員の指導を受けながら研究を進めます。研究指導教員は研究指導補佐教員との連携のもとに,研究計画の妥当性の検討,定期的な研究進捗状況の点検,並びに学会報告や科学雑誌投稿の技術指導等の研究支援を行います。また,専門を異にする教員を交えて行われる中間発表において,多面的な視点から研究内容の検討をします。指導的高度医療専門職者を志向する学生の研究発表においては,学内外の病院や企業の実務経験の深い実践家を招き,意見交換を行うことで,臨床的見地から研究内容の検討を行います。
  7. 本課程修了後には,博士(保健学)が取得できます。

求める学生像

博士後期課程は,以下のような学生の入学を求めています。

  1. 看護学,放射線技術科学並びに検査技術科学それぞれの分野における学問体系の確立と技術の開発に積極的に取り組む意志のある人。
  2. 保健学に関する広い学識と専門領域に関する優れた研究能力を修得し,指導的高度医療専門職者の養成に貢献する意志のある人。
  3. 保健医療の実践の場において指導的?専門的立場から実務を遂行し,研究において自ら課題を提起することができ,独創的かつ自立的な研究が併行して行う資質を修得する意志のある人。
  4. 以上に加えて,国際的な視野を持ち,文化,社会,人間の多様性を認め合うことができるとともに,あらゆる変化に対して弾力的に対応できる能力を有し,かつ自ら新たな道を切り開く意志のある人。
  5. 入学時に備えておくべき基礎学力として,保健医療技術者として必要な教養と素養を持ち,看護学,放射線技術科学または検査技術科学に関連する専門知識,専門科目の履修に必要な学力(修士課程修了相当)及び語学力(英語)を求めます。

入学者選抜の基本方針

一般入試

学力検査は,専門科目,外国語(英語),小論文,面接及び提出書類(成績証明書,研究計画書,修士論文要旨又は研究経過報告書及び研究業績等調書等の出願書類)を総合して判定します。専門科目(口頭試問)及び面接では,個別に修士課程等で行ってきた研究内容を基に,これまでに学修した専門知識及び研究能力に関する試問を行い,研究者又は高度な専門性を有する職業人としての適性及び意欲を審査します。また,小論文では保健,医療一般に関する知識及び思考力を問います。外国語(英語)では保健,医療の分野に関する英語の文献を読解する能力を問います。

外国人留学生特別入試

学力検査は,専門科目,面接及び提出書類(成績証明書,研究計画書,修士論文要旨又は研究経過報告書及び研究業績等調書等の出願書類)を総合して判定します。一般入試と同様に,専門科目(口頭試問)及び面接では,個別に修士課程等で行ってきた研究内容を基に,これまでに学修した専門知識及び研究能力に関する試問を行い,研究者又は高度な専門性を有する職業人としての適性及び意欲を審査します。また,小論文では保健,医療一般に関する知識及び思考力を問います。

社会人特別入試

保健学研究科博士後期課程では,博士前期課程(修士課程)の修了者が,そのまま医療?保健?福祉施設や教育研究機関において職務を継続しつつ,博士後期課程に進学し,更に高度の資質の獲得を目指すために,有職者社会人に対して大学院の門戸を開放しています。学力検査は,専門科目,小論文,面接及び提出書類(成績証明書,研究計画書,修士論文要旨又は研究経過報告書及び研究業績等調書等の出願書類)を総合して判定します。一般入試と同様に,専門科目(口頭試問)及び面接では,個別に修士課程等で行ってきた研究内容を基に,これまでに学修した専門知識,臨床実績及び研究能力に関する試問を行い,研究者又は高度な専門性を有する職業人としての適性及び意欲を審査します。また,小論文では保健,医療一般に関する知識及び思考力を問います。