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社会をひらく「きづく力」と「つなぐ力」
平成21年度文部科学省「大学教育?学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム」に、人文学部の取組が選定されました。
申請区分 | 大学教育?学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム |
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教育プログラムの名称 | 社会をひらく「きづく力」と「つなぐ力」~社会に見える実践的人文知の涵養と発信~ |
取組学部 | 人文学部 |
取組実施担当者 | 關尾 史郎 教授(人文学部長) |
大学教育?学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラムは、各大学?短期大学?高等専門学校から申請された、各大学等における学士力の確 保や教育力向上のための取組の中から、達成目標を明確にした効果が見込まれる取組を選定し、広く社会に情報提供するとともに、重点的な財政支援を行うことにより、我が国の高等教育の質保証の強化に資することを目的としたプログラムです。
平成21年度は合計441大学等から649件の申請があり、95大学等96件が選定されています。
取組の概要
タイトル
社会をひらく「きづく力」と「つなぐ力」
概要
本取組の趣旨は、実践的人文知を身につけるため、段階的に編成された講義系科目と少人数制演習科目に、新たに表現プロジェクト演習を統合し、「きづく力」(気付く、築く=主体的に課題を探求し、方策を見つけ、答を導く能力、主体的に意見を構築する能力)と、「つなぐ力」(共同力、チームワーク力、対話能力)を育むことです。これにより、社会をひら(啓)く専門的知識を備え、社会をひら(開)くコミュニケーション能力を活用し、社会をひら(披)いて学ぶ経験と意欲を持ち、社会をひら(拓)く活躍のできる人材を養成します。
この取組では、第一に、初年次から高年次までの一貫した双方向少人数制演習科目体系を学士課程全体の中軸としています。人文総合演習、専門基礎演習、専門演習、表現プロジェクト演習で学ぶことにより、初年次から卒業まで途切れなく「きづく力」と「つなぐ力」が育まれます。特に表現プロジェクト演習では、歴史、社会、メディア?情報、人間、文学などの領域を統合した表現活動を行います。第二に、学生が学習成果を三つの学外拠点(人文トライアングル?アンテナ)から社会に向けて発信します。白山エリア(伝統?文化の中枢)、古町エリア(経済の中枢)、中央駅エリア(物?人?情報の流通の中枢)という三つの場がその拠点となります。そして、発表?展示までの企画や運営自体が重要な学びとなり、三拠点での活動や市民との対話が、社会からの学び(社会からの受信)になります。第三に、学生が学習成果や学習素材をアーカイヴ化して発信します(人文アーカイヴ?センター)。これによって学生は最新のIT技術の活用方法を修得するとともに、WEB上での学外からの反応により学習活動を省察する機会を得ることができます。第四に、新しいスタイルの学びに対応する成績評価方法を開発します。学習成果物や学習?教育双方のポートフォリオを用いながら、rubricの手法や学生の相互評価を取り入れて成績評価を行い、達成度型教育と教育の質保証の実現をめざします。第五に、大学を越えたPDCAサイクルを構築します。学内諸委員会が教育活動を検討?実施する際に、三種の外部評価委員(人文ボード?トライアングル)の意見、上記三拠点やWEB上での学外からの反応を摂取し(人文ヘクサグラム?システム)、FD?SDを定期的に実施していきます。
以上のように、本取組は、学生が主体的かつ実践的に学び、その表現の場を大学の外に展開するとともに、教職員が途切れることなく教育の開発と改革を進めていこうとするものです。
図 学士課程一貫演習体系と人文トライアングル?アンテナ